(記事サンプル)ホテルマンのメリットとデメリット、12選

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出張の際や旅行の時、ホテルのフロントで出迎えてくれるフロントスタッフ。
華やかなお仕事に見えますが、実際はどうなのでしょうか? 
ここでは、知られざるホテルマンの内情を、こっそりご紹介したいと思います。



ホテルマンのメリット


ノルマが無い。営業しなくてよい
ホテルマンの仕事は、ホテルにいらっしゃったお客様に応対することです。
つまり、基本的に受け身の仕事であり、新規のお客様を連れてくる必要はないということです。
自社経営の飲食店舗が入っているホテルであれば、近隣の会社に営業することもありますが、フロントスタッフであれば、そのような事はまずないでしょう。
そもそもホテルと言うのは、遠方から来られている方が利用するものですから、近隣に営業をかけてもあまり意味がないのです。
ですので、人と接するのは苦にならないが、営業は苦手、と言う方にとってはうってつけの仕事であるかもしれません。

対人関係が苦手な人にも実はおすすめ
ホテルマンは人と話すことが好きでないと務まらない、と考えられているかもしれませんが、実はそうでもありません。
お客様がチェックインにいらっしゃった時は、「いらっしゃいませ」「ご予約はお済みでしょうか?」「ご宿泊代は~円となっております」といった、決まったセリフを言うだけです。
この点は、お客様のお話に合わせたり、自分で話題を提供したりしなければならない営業職とは、全く違うところです。
ですので、雑談が苦手と言う人でも、慣れてしまえばそこまで大変ではありません。
ホテルは基本的に人手不足なので、未経験の人でも採用される可能性は高いです。
興味のある方は、思い切って飛び込んでみてはいかがでしょうか。


夜中は上司がいない
フロントスタッフは大きく日勤と夜勤に分かれるのですが、夜勤のスタッフであれば夜中は上司がいないことが多いです。
支配人やフロントチーフと言った役職が付いているスタッフは、主に日勤に入ります。
夜中は上司がいないので、顔色をうかがう必要もありません。
腕に自信のある人にとっては、自分の裁量で仕事を進められるというのはかなり魅力的ではないでしょうか。
もちろんトラブルが起こったら自分たちで対処しなければならないので、実力次第ではあります。
もし大きなトラブルが起きてどうしようもなくなったら、支配人などに電話で連絡をすることになります。

職場によっては休みがとりやすい
ホテルは24時間365日営業しています。
つまり、特定の曜日にお休みと言うことが無いのでシフト制で働くことになります。
これは職場にもよるのですが、比較的休みの希望が通りやすいところもあります。
特定の日に休みの希望が重ならなければ、シフト作成者の工夫次第で、ある程度何とかなります。
シフト担当者(や上司)が理解のある人であれば、比較的希望の日に休みを入れやすいです。

平日休みはメリットが大きい
ホテルが忙しい曜日はいつか、ご存じでしょうか?
ホテルが混み合うのは、皆さんが旅行に行こうと思う日です。
つまり、基本的には毎週土曜日の夜、そして祝日の前日の夜です。
業界用語で祝前日と呼んだりします。
リゾートホテルとビジネスホテルでは多少異なりますが、実は日曜日は閑散としています。
何故かというと、翌日はほとんどの方がお仕事なので、ご自宅に帰られるため、ホテルに泊まることがないからです。
このような事情から、ホテルマンのお休みは平日になることが多いです。
土日祝休みのほうが良いと思われるかもしれませんが、平日のお休みのメリットはかなりあります。
例えばどこに行くにも混雑していないので、渋滞に巻き込まれたりせず、スムーズに移動することができます。
銀行や市役所などにも行きやすいです。
また夜勤の仕事であれば、夕方出勤して朝方帰ることが多いと思いますので、通勤ラッシュ、退勤ラッシュなどに巻き込まれなくて済みます。
ゴールデンウィークなどは疲れきった顔でホテルに到着されるお客様が多いのですが、ホテルマンのおすすめは平日の旅行です。
どこに行っても人が少なく余裕を持って楽しめますし、宿泊代や公共交通機関の料金も安く設定されていますよ。

夜勤は実は休みが多い
夕方出勤して翌朝まで勤務の夜勤であれば、一度の出勤で二日間分、働くような形になりますので、実質的な休みの数が多くなります。
夜勤明けの日に仮眠をとって、夕方起きて、そこからは自分の時間です。若くて体力に自信のある方でしたら、夜勤明けで遊びに行くこともできます。

お客様からの差し入れが多い
実はホテルマンはお客様からの差し入れが多いです。
ビジネスホテルであれば出張で利用されているお客様が多いので、地元のお土産を買ってきてくださったりします。
また夜勤をしていると、「遅くまで大変だね。お疲れ様」といったように飲み物やお菓子を差し入れてくださる方もいます。

自分が旅行するときに失敗しない
これは当たり前かもしれませんが、旅行業界の内情に詳しくなるので、自分が旅行する際に格安の料金で泊まる方法を使ったり、良くないホテルを避けたりできるようになります。このような人が1人いると、グループ旅行の際に頼られそうですね。




ホテルマンのデメリット


拘束時間が長い、体力勝負
日勤と夜勤では事情が違いますが、夜勤の場合は拘束時間が長いので、体力勝負になります。フロントが最も混雑する時間帯は、お客様がチェックインにいらっしゃる夕方から夜にかけてです。その時間帯は電話もたくさんかかってきて、ホテルの外からかかってくる外線、さらにはチェックインしたお客様からのお問い合わせもあります。この時間帯はスタッフ総出でお客様の対応にあたることになります。夜10時ごろになると、やっと一息つけるようになります。また、歳をとってくるとどうしても体力が落ちていき、夜勤が難しくなったりしますので、ずっとホテルで働き続けようと思ったら、フロントチーフや支配人を目指した方が良いかもしれません。

クレーマーの対応
ホテルの仕事で1番大変な事は、何といってもクレーマーの対応です。
ホテルマンが仕事を辞めたくなる理由は、大体がクレーム対応に嫌気がさしたときです。
しかし、中には才能なのかどうか分かりませんが、クレーム対応が非常にうまい(その人が対応するとお客様がなぜか納得される)スタッフもいて、そのような人は周りからとても頼りにされます。
ホテルで1番力のある人は、支配人ではなく、一番クレーム対応が上手な人といってもいいぐらいです。
クレーム対応しないから逃げ回る支配人もいますが、当然ですがスタッフから支持されません。
クレーム対応に自信のある方は、支配人ヘの道も開けます。
といっても、苦情を言われるお客様のほとんどは、ご自身の話を聞いて欲しいだけのことが多いです。
人の話を聞くことが好き、と言う人には向いているお仕事かもしれません。

給料が安く、昇給もあまりない
基本的にホテルマンの給料は安いです。
正社員で200万~400万ぐらいでしょう。
また昇給もあまり見込めず、会社にもよりますが、例えば10年間勤務しても、給料が10%上がる位でしょうか。
営業職のように、自分の数字が無いので、できるスタッフとそうでもないスタッフの差がつきにくく、一生懸命働く人にとっては、不公平な感じがするかもしれません。
知名度のある大きなホテルだから給料が高いというわけではなく、実は中堅クラスのホテルのほうが比較的高給だったりします。
給料を上げたいのであれば、役職者を目指すしかないのですが、残業代がつかないことが多いと思いますので、実質時給で考えると、パートよりも低くなったりします。

体調が悪くても休みづらい
これはホテルマンに限らず、接客業共通だと思うのですが、体調が悪くても休みづらいということがあります。
ある程度経験のあるスタッフであれば休むことでどれだけ現場やお客様に影響があるかがわかっていますので、おいそれとは休めません。
自分が出勤しなければ、そこの時間帯にスタッフのが欠けてしまいますので、よほどのことがない限り体調不良をおして出勤することになります。
ギリギリのスタッフで回しているホテルが多いので、急に1人休みが出ても代わりの人を確保するのがかなり難しいのです。
仮に別のスタッフを出勤させられるとしても、労働時間の調整などが必要になるので、出勤したスタッフだけで何とか対応する、という判断になりがちです。
ちなみに、口コミなどでスタッフが少なく待たされた、と書かれている場合はそのようなケースが多いです。
このように、急に休むと影響が大きいため、頻繁に休む人は職場内の評価がどんどん下がってしまいます。
先にも書きましたが、ホテルマンは何といっても体力勝負です。



いかがだったでしょうか?
皆様の持っているホテルマンのイメージと、どのぐらい違ったでしょうか?
表から見ているだけでは、実情はなかなか分からないものです。
次回ホテルに宿泊されるときは、ホテルマンを見る目が変わるかもしれませんね。
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