意思表明

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WEBニュースで、急成長する若手社員の特徴に関する記事を読みました。新卒1、2年目でMVPを取る社員の共通点は、意思表明だそうです。例えば、上司との面談の場で「一番大きいクライアントを自分に担当させてほしい」と直談判する。もちろん、経験の浅い若手にすぐ重要クライアントを任せるわけにはいきません。でも、上司はそれをただ拒んではいけない。その希望に向けて、段階を踏んで課題・役割を前進させる。小さくても、前を向けるようなチャンスを与えます。自分で意思表明しているので、受け身にはなりません。張り切って、努力して、成長につなげるのです。

この意思表明、そう簡単ではありません。新卒で就職してから、意識して表明しようとしてもなかなかできるものではない。面接の場で自分の将来像やキャリアビジョンを伝えることはできるでしょう。しかし、「具体的な担当を自分に与えてほしい」と直訴することは難しい。自分の実力、先輩への配慮、上司の評価などを斟酌してしまう。結果、今与えられている役割に全力投球する。それでいいし、着実に成長できます。まずは目の前の仕事を完遂し、成果を上げてから直訴となります。実はそれでも意思表明は難しいのです。なぜか?

慣れていないからです。学生の頃にある程度の経験が必要です。運動会で「僕にアンカーを任せてください」。部活で「キャプテンをやらせてください」。アルバイトで「私に接客を担当させてください」などなど。おわかりのとおり、勉強やテストとは異なります。決定権限のある人に、自分の希望を伝えるのです。しかも単なるわがままではなく、責任を伴ったミッションをゲットする。小さな提案と引き受けを繰り返す。そして要所で思い切った希望を表明する。提案と引き受けはセットです。評論家的なベキ論を提案するのではなく、その提案を言い出しっぺの自分が引き受ける。つまり意思表明には提案性も必要なのです。やらせてほしいというだけではダメ。自分ならこうします、こうしたいです、というスタンスが重要です。若手に限らず、「意思表明」、「提案と引き受け」がこれからますます大切ですね。

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