愛情と成長

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昨日映画を見てきました。「そして、バトンは渡された」、瀬尾まいこさん原作です。いい映画でした。観客の多くが泣いていました。私もうるっときた。ここから多少ネタバレになるので、今後鑑賞予定の方はご注意ください。血のつながらない親たちをたらい回しにされた娘が悩みながらも、前進していくお話です。主演は永野芽郁、義父役が田中圭で、年の近い親子です。複雑な家庭環境の元でも、愛情をたっぷり注がれて育つと「いい子」になる。不思議と納得感があります。普通はねじれてぐれたりするけど、素直で爽やかに成長している。笑顔を意図的に作ったりと苦労も多い。でも、「いい子」なんです。ややこしい家庭環境を描く映画は重たいものですが、この映画は爽快でした。ストーリーが悪化していかないのでいいです。

私は、人間は6年単位で成長すると思っています。従来は、6・6・3・3・4・38で60歳。終身雇用を終えて定年でした。これからは6ごとに区切って、6×10=60。これがよいです。そして、それぞれの期間には成長課題があります。これはまた機会があれば書きたいと思います。ここでは、第一期と第二期を取り上げます。この12年は従来と同じ区切りです。幼児期と小学生。幼児期の課題は「愛される」こと。小学生の課題は「外向性を身につける」ことだと思います。幼児期の課題は裏を返すと親の課題で「愛する」こと。その上で、徐々に自分のコミュニティをつくる小学校期では、外向性を身につけたい。

この映画の主人公は、たっぷり親の愛情を受けてから、苦労しつつも自分なりの外向性を身につけ、素直で「いい子」に成長しました。親がコロコロ変わりますが、全員が思いっきり娘に愛情を注いでいる。現実離れしていますが、本質をついているような気がします。最後にタイトルの意味がすっと胸に入る。愛情と成長はつながるんだな、とジーンと心に響きました。素直に見られれば、とてもいい映画です。

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