逆境に向き合う

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東京パラリンピックが閉幕しました。様々な障害を抱えた世界中の選手たちの姿に、多くの感動をもらいました。私は、特に車椅子の陸上競技が好きで、よく見ていました。雨ばかりで大変でしたが、みなさんよく頑張りました。マラソンの道下さんもすごかった。水泳、球技、ボッチャなどなど。水泳の鈴木孝幸さんの身体能力には驚きました。幅跳びのレームは驚異的。視覚障害競技の伴走者の方たちもお疲れ様でした。様々なメカニックの担当者、競技を支えたスタッフ、感染症不安の中でやりきったすべての大会関係者の方々、ありがとうございました。

私が強く印象に残ったのは、トライアスロン銀メダルの宇田秀生選手のインタビューです。「片腕を失ってから、いろいろあって・・・・・」と号泣していました。おもわずもらい泣き。宇田さんは、2013年に就業中の事故で右腕を切断しました。わずか5日前に結婚したばかり。新妻のおなかには第一子もいた。そこからの壮絶さは、私には想像もできません。半年後にリハビリで水泳を始め、それがトライアスロンにつながったそうです。宇田さんに限らず、どの選手も多くの苦難を乗り切ってここまできたんですね。パラ選手だけでなく、多くの障害者の方々が日常生活で頑張っています。今回の東京大会がきっかけになり、たくさんの気づきを得ました。

パラリンピック大会創設者に当たる、英国のグッドマン博士は言いました。「失ったものを数えるな。残されたものを最大限に生かせ」。その言葉どおりに、選手のみなさんは障害の壁を乗り越えて、力を出し切りました。私たちは、「逆境に負けるな」などと、簡単にスローガンにしてしまいますが、実際に逆境に立ち向かい、それをバネにして成長するのは並大抵のことではありません。でもそれを実現している人がいる。そんな勇気をもらいました。小さなことからでも、目の前の壁を乗り越えて少しずつ前進したい、そう思います。

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