日経平均は冴えない展開か!? 米インテル決算の影響は? 日々是相場-朝刊-

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日々是相場 -朝刊-2020年10月23日(金)
NYダウ    28,363.66 △ 152.84
NASDAQ  11,506.01 △ 21.31
CME(シカゴ市場)日経平均先物終値 23,580 円 △ 80 円
NY為替      104.86 円 △ 0.32 円
日経平均  23,474.27 円 ▼ 165.19 円
本日の「朝一番!」動画

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☆ 米国市場 ☆
好決算の発表や好調な経済指標の発表を受けて堅調
 朝方発表した新規失業保険申請件数が減少したことや好調な決算を発表する銘柄がみられたことで指数は堅調となった。ただ、ハイテク銘柄など買われすぎ銘柄は手仕舞い売りを急ぐ動きなどもあってさえない展開となった。原油価格の上昇や追加の経済対策期待も根強く、総じて堅調となった。
 ダウ平均やナスダック指数などは堅調だが、ここまで相場を大きくけん引してきたハイテク銘柄は上げ一服となっている。資金の流れに変化がみられるということもあるのだろう。金利の上昇も見られPER(株価収益率)の高い銘柄などが決算発表を機に売られる傾向にあるようだ。引け後の決算でインテルが大きく売られており、流れが変わるということもありそうだ。
 個別にはボーイングやアメリカン・エキスプレス、ハネウエルなど景気敏感株が高く、金利の上昇を受けてJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなど金融株も堅調、原油価格の上昇を受けてシェブロンも高くなった。好決算を発表したコカ・コーラも買われた。一方、アップルやアマゾン・ドット・コムなどは軟調だった。引け後に決算を発表したインテルは時間外取引で大きく売られている。
☆ 本日の相場 ☆
 昨日の日本市場は米国株安や円高を受けて売り先行となり、買われすぎ銘柄に手仕舞い売りもかさんでさえない展開となった。下げ渋る場面もあったが、特に買い上がる材料もなく、相変わらず買い気に乏しい中でさえない展開となった。
 米国株が堅調、為替も円安ということで本日の日本市場も買い先行となりそうだが、米国で高PER銘柄が売られていることもあり、日本市場でも相場の変化がみられるかもしれない。決算発表を控えての手仕舞い売りに押される展開も想定される。積極的に買い上がる材料もないなかで米国で引け後の決算発表でインテルが売られており、関連銘柄=半導体関連銘柄などが売られるのではないかと思う。
 引き続き23,500円の攻防となりそうだ。23,500円を超えると買えないという雰囲気で、逆に23,500円を割り込むと買戻しが入るという状況だ。ただ、決算発表を控えて手仕舞い売りがかさむようであれば23,000円を試すことになるのだろう。
☆ 本日の注目点 ☆
8月の毎月勤労統計確報(厚労省、8:30)
9月の全国消費者物価指数(CPI、総務省、8:30)
3カ月物国庫短期証券の入札(財務省、10:20)
10月の月例経済報告
4~9月期決算=東京製鉄、岩井コスモ
タイが休場
ロシア中銀が政策金利を発表
9月の英小売売上高(15:00)
10月の仏購買担当者景気指数(PMI、速報値、16:15)
10月の独PMI速報値(16:30)
10月のユーロ圏PMI速報値(17:00)
10月の英PMI速報値(17:30)
10月の米PMI速報値(IHSマークイット調べ、22:45)
7~9月期決算=アメリカンエキスプレス
☆ 銘柄ニュース ☆
調整感が強まるか
ルネサス(6723) 907 ▼ 3
 通信用の半導体開発の仏社とIoT向けの部品の開発で協業すると発表した。同社は携帯通信向け半導体を取り扱っており、ルネサスのマイコンなどを組み合わせた製品を開発する。
カネカ(4118) 3,005 ▼ 15
 脳動脈瘤の治療器具を米国で発売したと発表した。他社製品に比べて柔軟性が高く、不規則な形状のこぶにも対応しやすいという。
KeePer技(6036) 1,380 ▼ 61
 全国のスバルの新車販売店で高級車体コーティングを提供すると発表した。顧客が新車を注文するときのオプションとしてサービスを提案する。
三菱電(6503) 1,361 ▼ 20
 発電設備や産業プラントなどで使われるモーターを集中管理するコントロールセンターの新製品を発売すると発表した。モーターの電流信号から自動的に異常を検知する。
東電力HD(9501) 284 ▼ 5
 関西・中部地方の家庭に対し、都市ガスの販売を本格的に始めると新聞で報じられた。各地域の大手ガス会社より3%程度価格を抑え、契約の切り替えを促す。
コメリ(8218) 2,995 ▼ 85
 JAとの協業を拡大すると新聞で報じられた。3月に長野県でJAブランドの農業用品の販売を始めたのに続き、2021年春をめどに山形県でも購買事業で提携する。
☆ 本日の銘柄 ☆
本日の投資戦略
米国市場は堅調、為替も円安ということで夜間取引の日経平均先物が買われているが、米インテルが引け後に決算を発表して大きく売られており、日本の半導体関連銘柄に影響がありそうだ。さらに米国では高PER銘柄が金利の上昇を受けて売られており、日本市場まで波及するかどうかということも気にしておかなければならないだろう。
米ナスダック指数と同様に日経平均をここまで押し上げていた銘柄は高PER銘柄が多く、決算発表を機に見直しも見られそうだ。日本での金利上昇はないと思うが金利が上昇するようであれば買われすぎ銘柄が売られるということになるのだろう。
引き続き三菱UFJ(8306)など低PBR(株価純資産倍率)銘柄に注目だ。日水(1332)なども底堅さがみられてきており、売られすぎの修正も期待される。また、三菱商事(8058)なども調整が進んでおり、配当取りの手仕舞い売りも一巡となってくるのではないかと思う。
三菱商事(8058)は急騰後の調整が進んでいる。25日移動平均線に上値を押さえられ、雲の中に入ってきており、75日移動平均線のサポートを確認することになるのだろう。
8058.png

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