ある子は、学校に行けなくなってから、毎日ゲームばかりしているように見えました。
お母さんは、何度も思ったそうです。
「このままで大丈夫なのかな」
「私の育て方が悪かったのかな」
「ゲームを取り上げた方がいいのかな」
でも、その子が本当に失っていたのは、勉強する力ではありませんでした。
「自分は、もう期待されていない」
「学校に行けない自分には、価値がない」
「どうせ話しても、わかってもらえない」
そんな気持ちでした。
ある日、その子に好きなゲームの話を聞くと、目の色が少し変わりました。
キャラクターの役割。
世界観の設定。
戦略の組み立て。
なぜその場面でその判断をしたのか。
話しているうちに、その子の中にあった思考力、分析力、物語を読み解く力が、少しずつ見えてきました。
学校に行けないから、学ぶ力がないわけではありません。
机に向かえないから、考える力がないわけでもありません。
ただ、その子の才能につながる入口が、まだ見つかっていなかっただけかもしれません。
不登校、ギフテッド、2E、発達特性、先生との関係、学校とのミスマッチ。
子どもが苦しんでいるとき、保護者の方もまた、深く傷ついています。
「もっと厳しくすべきなのか」
「休ませていいのか」
「学校にどう伝えればいいのか」
「この子の将来は大丈夫なのか」
その不安を、家庭だけで抱え込む必要はありません。
私は、お子さんを無理に型にはめるのではなく、その子の特性、興味、才能、苦しさを丁寧に見つめながら、その子に合った学び方と関わり方を一緒に考えていきます。
学校に戻ることだけがゴールではありません。
お子さんがもう一度、
「自分はダメじゃない」
「自分にもできることがある」
「自分の好きなことから学んでいいんだ」
と思えること。
そこから、子どもの未来は少しずつ動き始めます。
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