God is in the details.
「美しさは、細部に宿る」
この言葉を、私は以前の仕事で教わりました。
ドイツの建築家、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエが好んで使ったことで知られる格言です。
私にとって、「細部」とは
全部であり、最も際立つ場所。
命題そのものです。
デザインにおいて、「細部」は、どこに現れるか。
それは、繊細さであり、シャープさです。
良いデザインは、全体を見たときに、細部が際立つ。
なす麻利漬において、私が最もこだわった細部
それは、麻利漬の製造そのものです。手間暇かけた工程。
パッケージにおける、余白。
そして、インバウンド向けおにぎり「OMAKASE」
一つ一つ、丁寧に握られたおにぎりに、
麻利漬を添える。
その組み合わせ、見せ方、
すべてが、細部へのこだわりです。
「細部にこだわること」と「余白を大切にすること」
この二つは、矛盾しません。
むしろ、同じ意味です。
一部は全部。全部は一部。
ゲシュタルト。空の概念。
細部を丁寧に磨くことで、全体に静けさが宿る。
余白を大切にすることで、細部が際立つ。
細部を大切にしないデザインと、細部を大切にしたデザイン——
何が違うのか。
エネルギーと周波数が、違います。
完成したときの、落ち着きと静けさが、違います。
何より、作品が放つオーラが、違うのです。
クリエイティブディレクターとして、クライアントと一緒に「細部」を磨くとき。それは、コンセプトを共有する時間です。
表層のデザインを調整するのではなく、
「なぜ、この細部が重要なのか?」
その意味を、一緒に掘り下げていく。
一部は全部。
全部は一部。
細部が際立つものこそが、God is in the details
神は、細部に宿る。
それは、丁寧さであり、
誠実さであり、
愛です。
細部を疎かにしないこと。
それは、目に見えない部分にこそ、心を込めること。
誰も気づかないかもしれない
でも、それでも、丁寧に。
その積み重ねが、
作品に、静けさを宿らせる。
オーラを、放たせる。
美しさは、細部に宿る。
そして、その細部こそが、
全体を、完成させるのです。