経営者の皆様、おはようございます!
「組織は戦略に従う」は、チャンドラーの有名な言葉ですが、戦略を実行するために組織を形成するのが、会社の基本ですね。
戦後日本は製造業で発展し、今も日本の製造業は強いという印象ですが、製造業においての戦略は、良いものをより安く大量に販売する。
そのために、製造業においては、上からの指示をきちんと正確にこなすことが重要で、ピラミッド型の組織になります。重厚長大なものも、正確に情報を伝え実行できる組織が強い組織。また、現場から上に問題点や改善点のフィードバックをし上層部が決断を下します。
しかし、現在はサービス業が7割近くを占めています。現場スタッフがその場で決断をすることが要求され、フレキシブルに対応することが求められます。 中間層の人たちって、本当に必要ですか??? 結構給料高いですよ?
上司がいなくても、会社の経営理念がわかっていれば、現場で判断できますね。
良い例が、東京ディズニーランドが東日本大震災の日に「神対応」として称賛た、来園者の頭を守るため売り物のぬいぐるみを配ったり、シャンデリアの妖精を演じてゲストを安全な場所へ誘導したり。中でも有名なエピソードが、普段は決して見せてはならない「バックヤード(舞台裏)を通る1500人の避難計画」をおこなったり。
2020年一人当たりのGNPが高い国ランキング(US$)。日本は世界で23位。上位を占めるのは北欧の国々です。北欧と言えば福祉の国。福祉も充実しているとは聞きますが、収入も高いんですね。
北欧の会社の組織はフラットです。フラットな組織は、中間層がいないので、オペレーションコストが低くなり、コミュニケーションがスムーズになり、マイクロマネジメントを減らせ、責任範囲が多いのでモチベーションアップ、満足度を高める事が出来ます。
だったらそうすればいいじゃん! ですが、結構ハードルが高いんです。トヨタは1989年に急速な変化に迅速に対応する為とし、フラット化を推進しました。しかし、組織が弱体化し、リコールや戦後初の赤字が発生し、2010年頃に廃止となりました。
日欧米で働いた経験を振り返ると、日本やアメリカというのは男性社会で、世界で見ても競争がとても厳しい社会です。ヒエラルキーが強く、勝ち負けをつけたがる社会です。一方、北欧の社会は、個々を尊重し、弱いとこは助け強いところはお願いし、お互いを助け合う社会です。話し合いで決断も柔軟に変更し、競争しない社会です。学力も高いです。
フラットな組織を日本で成功させるためには、会社が向かう方向性を経営者と同じように理解し、自発的に動けるよう教育することが必要です。
そのためには、経営理念やクレド(行動指針)を腹落ちさせ、実行できるプロでなければなりません。中間層の人員を削減できる代わりに、会社の文化や個人向けの教育、トレーニング、ディスカッションを積極的にできる必要があります。
それでも、フラットな組織をつくるメリットは大いにあると思います。従業員の満足度の向上や、一人当たりの収益性の向上による給与の向上、これからさらに進む第4次産業革命、第5次産業革命に向けての働き方の準備などです。個で社会及びネット社会とつながっていく必要があります。
今とは全く違う未来はすぐそこにあります。その未来に向かうための経営理念、戦略、組織はできていますでしょうか?