仕事では「思ってたのと違う。」ということは必ず起きるものです。そのような時にはまずは肯定的に解釈しましょう。何が起きているかをどう解釈するかで、次の一歩を踏み出す方向や歩幅が全く変わります。
誰かに怒られると悲しかったり悔しかったり、あるいは腹が立ったりします。それは自然な感情ですから無理もないことです。でもそれを引きずってはいけません。切り替えましょう。ちょっと息を吸って、大きく吐き出しましょう。腹式呼吸ができる人は腹式でやると効果が増します。できない人は練習してみてください。
気分が落ち込んでいる時に励ましてくれる人が近くにいると助けられます。そういう存在があれば大切にしてください。でもそんな人がいつも近くにいるとは限りません。でもあなた自身は必ず一緒に居ます。だから自分でリカバリーすることが大切なのです。
そのために欠かせないのが肯定的解釈です。無理やりにでも肯定的に解釈するのです。これは気分が落ちている時に急に始めてもできません。普段からトレーニングをしましょう。天気が良かったら「ああ気持ちいい」と喜び、雨が降っていたら「水の音で集中力が増すかも」なんて喜び、朝ご飯を食べながら作ってくれた人(自分でも)に感謝して喜び、怒られても「ああ、こういう失敗を次はしなくて済む。しかも今はまだ責任を取らなくて済む。」と喜びましょう。必要な反省はして、次に活かせば良いのです。おめでたく生きて何か損をしますか?
(雑談ネタ)
私が23歳か24歳のことだったと思います。大阪の街をブラブラと歩いていると、客引きに引っ掛ってある画廊に入りました。中にある絵を眺めていると、1枚とても気に入った版画に出会いました。100万以上の値札が付いていましたので私にはとても買えるものではありません。さっさとそこを出ようとするとセールスの男性に呼び止められました。ここからの売り文句はとても長く、閉店後まで続きましたので詳細は省きますが、結局50万円くらいで購入することになりました。私としては「半額にまで値切った!」と思って店を後にしたのですが、あとでインターネットで調べてみると適正価格は30万円程度らしいということがわかり、結局「やられた!」と一瞬悲しくなりました。
しかし私は絵そのものは気に入っていたのでリコールは考えず、前向きな方向に頭を切り替えることにしました。次の休暇の日に私は書店に行き、悪徳商法の本を数冊購入しました。セールスの口調に二度と誘導されないための勉強をしたのです。
で、その内容を頭に叩き込んで、またあの画廊のある通りをブラブラと歩いていると、また客引きに誘われました。第2ラウンドです。前と同じセールスの男に加え、その上司を名乗る男も加わり、2対1でした。しかし彼らの繰り出す手は予習済み。私には通用しません。最終的に彼らが怒り出したところで「客に向かって怒るとは何事か!」と一喝して店を後にしました。
今考えればこの時のセールスはさほど悪質ではなく、手口も単純だったから若い日の私でも対処できたのだろうと思います。運が良かっただけです。だから同じことをすることは決してお勧めしません。けれども何か良くないことがあったとしても、その原因を研究して改善策を見つければ克服するこもができます。あの時の私が克服できたのは、落ち込むだけではなくきちんと対処する方法を見つけたから。そしてそれは克服することだけを考えたからです。その絵は今でも我が家のリビングの一番目立つところに飾られています。
(補足ネタ)
誰かのことを何が何でも誉めてみるというのも良い訓練になります。実際の研修では10分で隣の人の良いところを50個書いて、互いに褒め合うというようなゲームをやることがあります。参加人数によって書き出す数や発表時間は変えますが、最初はみんな結構苦戦します。どんな些細なことでも誉める。それがどういうことか案外わかっていないことが多いことがよく分かります。肯定的解釈を強めるにはこうした小さな積み重ねが必要だと私は考えています。