『君子は、何事に臨んでも、それが道理に合っているか否かと考えて、その上で行動する。 』(吉田 松陰)・上

道理というのは世の中の多くの人に受け入れられる価値観のようなものです。君子、立派な人物は自分の行動をこの道理に合っているかどうかで決めるということです。つまり自分だけのことを考えるのではなく、多くの人にとっても良いことなのかどうかという公益性を重視するというわけですね。

道理と似たような意味を持ち、よりよく使われる使われる言葉に”筋”があります。しかしこれは道理よりも勘違いをされやすい言葉です。「筋を通す。」と言って自分自身の都合を頑なに主張することは単なる自分勝手です。それでは公益性に欠けるというものですから、道理とは異なります。

（明日に続きます）