手作業からシステム化された作業への変換

記事
IT・テクノロジー
今、巷では「プログラム教室」と言われるものが時々聞かれます。
以前であれば、パソコン教室と呼ばれるPC操作から主だったソフトの操作を教える教室が巷にあふれていますが、一つ減り二つ減りといつの間にか姿を消しつつあります。それに代わって「プログラム教室」というのが目につくようになったような気がします。テレビでも小学生向けにプログラムを作成の仕方を教えている番組も見る事があります。
詳しくは見ませんでしたが、非常に簡単に出来るようになっているようです。
将来全ての子供がIT系の仕事につくわけではないと思いますが、経験してみる価値は多いにあると思います。物事を論理的かつ優先順位の見極めかたの良い訓練になる事は確かです。
コンピュータ(PC)は極めて従順、且ある面でバカなので、命令した順序で正確に行います。プログラムに書かれていない事は行わないし、間違っていれば間違ったなりでしか動きません。ですから作る人間側で良く考えて、正確にプログラムを書く必要があります。
その為には、論理的な思考と優先順位の性格な判断が必要になってきます。
以前、ある大企業のSEから聞いた話では、現在のJRの車内の切符販売システムを造るのにSEが車内で切符を手売りする車掌に付きっ切りで、その作業を長い間観察したそうです。具体的な時間は忘れましたが相当な期間、観察に時間をかけたようです。
実際、どんな仕事もそうですが、非常に複雑な事を臨機応変でこなしています。そう単純なものを人間が行っいるのは稀です。一見単純そうに見えても実際には相当複雑な事を日々の仕事で行っているものです。それを融通の利かないコンピュータに行わせるのですから、複雑な仕事をどのような方法で解決するかは技術者の腕の見せ所となります。
ここが、システム的によいものが出来るがどうかの分かれ目になります。どんなPC、ソフトウエア、コンピュータ言語を用いるかはその次になります。
そのような事(SEの仕事)をしていると、何気なく人が臨機応変かつ曖昧に行っていることを論理的に組み立てる思考が身についてきます。仕事の全体像をつかみ、論理的に考えられるようになります。そうすると何の疑問も持たないで行っていた仕事の非効率、無駄などが見えて来るのです。仕事のやり方に疑問をもったり、もっとよい方法がないかを考えたりする発想が生まれて来るのです。
簡単なものでもよいのでプログラムを造るという事を一度経験される事をお勧めします。とてもよい経験になると思います。
手作業から脱出できない一番の理由はそうした「発想の欠如」「意識の改革」が出来ない事にあるのかもしれません。







サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す