奥が深そうな「文字」のデザイン【まちモジ】

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どうも!
駆け出しWebデザイナーのkumattomaです。


今回は「文字」に注目したお話です。

万年金欠な私は、図書館で本を探す癖があるのですが、
そこで面白そうな本を発見!

「まちモジ 日本の看板文字はなぜ丸ゴシックが多いのか?」

日本における欧文書体設計の第一人者である書体デザイナー小林章さんが書かれた2013年出版の本。

ドイツ在住の小林さんならではの視点もあり、普段あまり気にしていなかった道路標識や街の看板の味な部分をたくさんの写真を交えて教えてくれるのが楽しい本です。

また、書体デザイナーという職業を知らなかった私的には、新たな世界を覗き込んだような感覚が、知らない国を旅しているようなワクワク感があり、脳の中に新鮮な風が通って換気してもらった気分でした。

と言いつつまだ、全部は読んでないんですけどね(笑)。


さてさて、この本のタイトルにもある通り、、
言われてみれば、日本の看板は本当に丸ゴシックが多い


病院の待合室や、道路上の標識、図書館などの公共施設などなど


あ、そう言えば、、
その手の話で少し前話題になった「駅名」がありましたね。

「高輪ゲートウェイ」

こちら例外中の例外で、明朝体を使った表記が世間で物議をかもしました。

筆文字を使った駅名もあることにはあるそうですが、駅名はゴシック体が基本。
駅舎を設計された隈研吾さんの「和」のコンセプトに倣って明朝体が採用されたそうです。

え、和??
なら「ゲートウェイ」ってどうなん・・ざわざわざわ


話が逸れましたね(笑)。

本来、文字の見やすさ(視認性)や親しみやすさ等から看板や標識などにゴシック体が使われることが多いそうです。

ちなみに、小林章さんの見解としては、
①遠目でも読めること
②オフィシャルに見えること
③手で書くときに効率が良かったこと
が、丸ゴシックが日本の看板に多い理由なのではと推察されています。


街に出れば、多種多様な丸ゴシックと出会うことでしょう。

また、時代や地域が変われば同じ商品・同じ標識でも、違う丸ゴシックになっていたり・・

文字をデザインされた方、依頼された方の色々な思惑が乗っかっているのかなと思うと「まちモジ」を見る目が今後変わっていきそうです(^^)



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