発明したら

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法律・税務・士業全般
「特許になりますか?」に関連しますが、発明して特許出願するまでの準備というのは何をするかを説明します。

 「発明」というと「ひらめいた!」(電球)というイメージでしょうか?ロマ〇ガで新しい技が使えるようになるあの感じ(わからない人はごめんなさい。)ですね。
 このイメージは半分正解で、このように考え抜いて作り上げたアイディアが保護対象になる場合はよくあります。ただし、法律上の「発明」とは厳格な定義があります。まず、特許出願するには、最終的には明細書・図面等に落とし込めないと権利になりません。料理でいうレシピと完成品が説明できないとダメということです。「素材〇〇で何かできないか?」あたりだとまだ弱いでしょう。最終的な製品イメージが人に説明できる、絵に描ける、設計図があるといったレベルまで具体化するのがひとつの方法です。

 もうひとつは「発明」であっても「特許発明」になるとは限りません。典型的には、誰かがアイディアとして先に公開・特許出願していると原則特許権が付与されないということです。私の経験上、特に競合他社の人は驚くほど同じようなことを考えます。やはり同じような市場・技術分野で戦っている人は同じようなものを狙うものなのでしょう。メーカ研究者時代に、考え抜いたアイディアを喜び勇んで特許文献を調査したら、同じものが5年も前に競合退社によって公開されて勉強不足を痛感した経験もありました。

 アイディアを考える上で調べる、人に説明してみるというのも大事です。
 経験上、私(弁理士)と話していると、ほとんどの場合、小さいものも含めればその場で新しいアイディアが出ます。そういった意味で、チャレンジしていくとアイディア自体が少しずつ良くなる可能性もあります。
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