先日、若い世代の方々と話す機会がありました。何か新しいことに挑戦してみませんか?と問いかけたところ、何人かがこう答えたんです。「もっと自信がついたら、やってみます」。
もちろん、その言葉には謙虚さも感じられます。けれど、奥底には自信のなさ、もしかしたら失敗への恐れがあるのかもしれないと感じ、少しばかり残念に思いました。
考えてみてください。私たちは、できないことに挑戦するからこそ、できるようになるのではないでしょうか?
「できるようになったらやります」という言葉は、まるで「ゴールに辿り着いたら出発します」と言っているのと同じくらい、矛盾しているように聞こえます。
そんな時、私は皆さんに幼い頃の記憶を辿ってもらいます。
「初めて自転車に乗れた時のことを覚えていますか? 最初からスイスイと乗りこなせましたか? きっと何度も転び、それでも諦めずに挑戦したからこそ、乗れるようになったはずです。」
皆、笑顔で「はい」と答えます。そう、私たちは「できるまでやった」からこそ、「できる」ようになったのです。
大人になるにつれて、どうしてかこのシンプルな事実を忘れてしまうようです。妙なところで遠慮したり、完璧主義に囚われたりして、一歩を踏み出すことを躊躇してしまう。
若い皆さんには、特に伝えたい。若さとは、失敗を恐れずに挑戦できる特権です。多少の失敗は、成長の糧にしかなりません。恐れずに、どんどん新しいことに飛び込んでみてください。
そして、これは若い世代だけへのメッセージではありません。人生経験を重ねた私たちもまた、同じです。変化の激しい現代において、立ち止まることは後退と同じです。いくつになっても、新しい知識を学び、新しいスキルを身につけ、新しい扉を開く勇気を持ち続けたいものです。
「もう若くないから」「今さら新しいことなんて」そう思う必要は全くありません。年齢は、新しい挑戦を始めるための言い訳にはならないはずです。
子どもの頃、何度も転びながら自転車に乗ることを覚えたように、私たちはいくつになっても、新しいことに挑戦し、失敗から学び、成長していくことができる。その可能性を信じて、一歩踏み出す勇気を持ち続けたいと、改めて思うのです。