我が家の寒さ対策

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いまのお住まい、お家の中が寒いと感じることはありませんか?
なぜ寒いのでしょう?

それは、壁や天井、床下に入っている断熱材の量と窓(サッシ)を確認すればわかります。

まず、お住まいのお家は何年に建てられたお家でしょう?

住宅に省エネという考えが取り入れられたのは、オイルショックと言われています。
1973年の第一次オイルショック、1979年の第二次オイルショックを受けて、
1980年(昭和55年)に初めて省エネ基準ができました。
そのときの断熱材の厚みは、もちろん性能や種類にもよりますが、一般的に使われているグラスウールという断熱材で、天井は35㎜程度、壁は25㎜程度です。

私もリフォームの相談を受けて、当時の建物の壁を取り壊して、壁の中を見せていただく機会がありますが、35㎜程度の断熱材が入っていれば、いい方かな、という印象です。

それ以前の住宅にも断熱材が入っている建物もありますが、その断熱材の厚みは同程度と考えてよいと思います。無断熱(断熱材が入っていない)の建物もありました。

その後、

1992年(平成4年)に省エネ基準が改定されました。
新省エネ基準と言われていますが、それでも断熱材は、一般的なグラスウールの厚みで天井は50㎜程度、壁は35㎜程度です。

1998年(平成11年)に再度、省エネ基準が改定され、その基準は次世代省エネ基準と言われています。この時点でようやく、天井155㎜、壁85㎜程度となりました。

その後、2013年(平成25年)、2016年(平成28年)と断熱材だけではく、日射遮蔽性やエネルギー消費量という考え方も加わりました。

まずは、みなさんがお住まいのお家が何年に建てられた建物か、により、断熱材の量がどの程度かの目安としてください。

壁、天井、床に断熱材が入っていない、もしくは薄いということは外部の冷たさが室内に入ってきやすいということですね。

これは単純に、真冬にダウンコートで出かけるか、ジャケットで出かけるか、Tシャツで出かけるか、の違いと言えば、イメージしやすいと思います。

それともう一つ、大切なことがあります。
それは窓です。

お家の中の熱が逃げる(冷たさが入り込む)場所は窓が大きいと言われています。

断熱材の量や種類によって違いますので、これもあくまでイメージでとらえていただきたいのですが、【窓から逃げる熱】と【壁や天井から逃げる熱】では、逃げる熱の量は6倍違うと言われています。壁や天井からよりも窓から6倍も熱が逃げているという状況ですね。
※最近の建物でも3倍程度というデータもあります。

つまり壁や天井よりも、窓から逃げる熱量が大きいということです。

ですので、まずは断熱改修で壁や天井、床に断熱材を充填することが大切、そして、次に窓廻りはできれば、窓ガラスをペアガラスや断熱ガラスに替えるもしくは内窓や障子をつけて、二重にすることが、暑さ・寒さ対策にはとても大切となってきます。

マンションの場合は、お住まいのマンションが上の階、下の階、両隣が居室で囲まれているか、いないか、が意外と関係してきます。
と申しますのも、上、下、両隣が居室であれば、外部とは直接接しておりませんので、あまり外気温の影響がないからです。

その場合は、ベランダ側と玄関側からの冷気の侵入を考えれば対応できることになります。
ほとんどのマンションはコンクリートの内側に断熱材が張られた内断熱となっています。しかしその内断熱を取り除いて、もっと厚い断熱材にとりかえることはできません。

なぜかと申しますと、マンションの場合は区分所有という考え方があります。分譲マンションとして購入したとしても、断熱材やコンクリートの躯体、ベランダやサッシなどはあくまで共有部分であり、所有者が改修することはできない規則となっています。

ですので、基本的には、マンションの寒さ対策の場合は、窓に内窓をつけるなどの寒さ対策が現実的となります。
玄関と居室との間に間仕切りをつけることも有効でしょう。
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