素人のデザイン感覚より、ブロック式LPの方が成果が出る理由
LP制作の相談でよく聞くのが、「とりあえずデザインを整えたけど、思ったほど反応が出ない」という声です。
実はこれ、珍しい話ではありません。
見た目を整えることと、成果が出るLPを作ることは別物だからです。
この記事では、なぜブロック式LPの方が成果につながりやすいのかを、
モデルケースを交えながら整理していきます。
なぜ“デザイン先行LP”は失敗しやすいのか
多くのLP制作では、次のような流れが起こりがちです。
なんとなく良さそうなデザインを参考にする
伝えたいことを順番に並べる
見た目が整ったところで完成
一見すると問題なさそうですが、この方法には大きな落とし穴があります。
それは、「ユーザーの意思決定プロセス」が設計に含まれていないことです。
ブロック式LPは「考え方」から違う
ブロック式LPでは、LP全体を感覚で作りません。
代わりに、LPを以下のような役割ごとのブロックとして分解します。
興味を引くブロック
課題に共感させるブロック
解決策を提示するブロック
不安を解消するブロック
行動を後押しするブロック
そして誰に・何を・どの順番で伝えるかを先に設計します。
この「順番」と「役割」が整理されるだけで、LPの反応率は大きく変わります。
【モデルケース】CVRが改善した仮想事例
ブロック式LPによる改善
① 美容クリニック(自由診療)
改善前CVR:3.1%
改善後CVR:12.2%
改善倍率:約3.9倍
主な変更点
・ファーストビューで訴求を1点に集中
・料金説明前に「リスク・不安解消ブロック」を追加
・CTA直前に症例ブロックを配置
② 動画制作サービス(法人向け)
改善前CVR:1.78%
改善後CVR:8.41%
改善倍率:約4.7倍
主な変更点
・サービス説明を後回し
・「よくある失敗例」ブロックを冒頭に追加
・制作フローを分解して視認性改善
③ Web制作会社(LP制作)
改善前CVR:2.6%
改善後CVR:9.8%
改善倍率:約3.8倍
主な変更点
・「制作内容」より先に「向いていない人」を明示
・価格の前に成果事例ブロックを挿入
・CTAを分散→集約
④ 税理士事務所(法人顧問)
改善前CVR:1.9%
改善後CVR:6.7%
改善倍率:約3.5倍
主な変更点
・専門説明を後半に移動
・「こんな人におすすめ」ブロックを明確化
・相談の流れを図解ブロック化
⑤ 採用LP(中小企業)
改善前CVR:4.4%
改善後CVR:14.6%
改善倍率:約3.3倍
主な変更点
・仕事内容より先に「価値観・カルチャー」を提示
・不安解消ブロック(残業・評価・将来性)を追加
・応募CTAの文言をブロック別に最適化
⑥ オンラインスクール(個人向け)
改善前CVR:2.2%
改善後CVR:10.5%
改善倍率:約4.8倍
主な変更点
・「スキル説明」より「失敗しやすい人」を先出し
・学習後の未来を1ブロックで可視化
・料金説明前に受講生の声を配置
⑦ コンサルティングサービス
改善前CVR:1.5%
改善後CVR:6.2%
改善倍率:約4.1倍
主な変更点
・抽象的な説明を分解
・課題→原因→解決策の3ブロック構成
・実績ブロックをCTA直前に移動
⑧ EC(高単価商品:10万円前後)
改善前CVR:0.9%
改善後CVR:3.8%
改善倍率:約4.2倍
主な変更点
・商品説明を細分化(用途別ブロック)
・保証・返品条件を独立ブロック化
・購入CTA前にQ&Aを追加
⑨ BtoB SaaS(資料請求)
改善前CVR:5.6%
改善後CVR:18.9%
改善倍率:約3.4倍
主な変更点
・機能説明より「導入後の変化」を先出し
・導入企業の属性を明示
・資料DLのメリットをブロック化
⑩ 地域サービス(整体・治療院)
改善前CVR:6.3%
改善後CVR:19.7%
改善倍率:約3.1倍
主な変更点
・施術説明より「悩み別ブロック」を先頭に配置
・来院までの流れを3ステップ化
・地図・アクセス情報を独立ブロック化
共通して言えること
すべてに共通しているのは、デザインを大きく変えていない
コンテンツ量を増やしていない
広告費も変えていない
という点です。
変えたのは「ブロックの役割」と「順番」だけ。
つまり、「デザインセンス」ではなく設計の再現性が成果を生んでいます。
まとめ:成果は感覚ではなく構造で作る
LPで成果を出すために重要なのは、
何を言うか
どう見せるか
よりも先に、
どの順番で、どんな役割を持たせるか
を決めることです。
ブロック式LPは、
この判断を属人化させず、
再現性のある形で実装するための考え方です。
「きれいなLPを作ったのに成果が出ない」と感じているなら、一度構造から見直してみる価値はあります。