震える本を手にした貴方に、パンドラが囁いた
――すべて読んでしまいなさい
――始めから終わりまで、すべて開いてしまいなさい
閃く頁から、次々と浮遊する言葉たち
間欠泉のように噴き出し暴れ狂う
唆されたことに気づいた貴方 すでに彼等は黙っていられなくなっていた
貴方は仰ぎ見て、世界を改めて捉えなおす
彼等は叫んだ
「我々は現実(セカイ)を取り戻した」
彼等は叫んだ
「もう檻の舞台へは還らない」
捨てられた書物
パンドラが去り、駆け出そうとした貴方の指先に
書物の「望み」が閃き
貴方に語りかけようとしている……
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