繊細さんが抱える、言葉にならない悲しみ

繊細さんが抱える、言葉にならない悲しみ

記事
コラム
悲しいことがあったわけではないのに
なぜか胸が苦しくなる。

自分の身に何かが起きたわけでもないのに
涙が出そうになる。

そんな経験はありませんか?

悲しみというと
恋人に振られたから悲しい。
仕事で失敗したから落ち込んでいる。

そんなふうに、何か
具体的な出来事があって
そこから生まれる感情を
思い浮かべる方も多いと思います。

もちろん、それも
大切な悲しみです。

けれど、繊細な人の中には
もう少し違った悲しみを
抱えている方もいるように感じます。

例えば

人が自分らしく生きられず
周りに合わせることばかり
求められる社会。

終わりの見えない戦争で
今日も誰かの命や暮らしが
奪われていること。

山が削られ、自然が
失われていくこと。

犬や猫が捨てられ
安心して生きられる場所を
失ってしまうこと。

地震や災害の映像を見て
被災された方々の
苦しみや不安を想像すると
まるで自分のことのように
胸が痛くなること。

自分が直接、被害を
受けたわけではない。

自分の大切な人に
起きた出来事でもない。

それなのに、どうしようもなく
悲しくなってしまう。

「私に何ができるんだろう」
「どうして、こんなことが
起きるんだろう」

そんな思いが湧き上がり
何もできない自分に無力感を
覚えることもあるかもしれません。

周りの人からは
「そんなに気にしなくてもいいのに」
「考えすぎだよ」
と言われることもあるでしょう。

けれど、気にしないように
しようと思っても、心が反応して
しまうんですよね。

それは、あなたが
弱いからなのでしょうか。

私は、そうは思いません。

あなたの心が
自分のことだけではなく

誰かの痛みや、命の尊さ
失われていくものの存在に
触れているから。

人の悲しみを想像できること。
小さな命の苦しみに心を寄せられること。
自然が失われていく姿に、胸を痛められること。

そこには、あなたの優しさや
大切にしたいと願う気持ちが
あるのだと思います。

ただ、ひとつ忘れないで
いてほしいことがあります。

世界の悲しみを、あなた
ひとりで背負わなくていい。

心が痛むことと、その痛みを
すべて引き受けることは違います。

何かを変えたいと思っても
すべてを変えられるわけでは
ありません。

すぐに答えが見つからなくても
できることが思い浮かばなくても
あなたの優しさがなくなるわけでは
ありません。

今日はニュースから少し離れてもいい。
苦しくなったら、画面を閉じてもいい。
目の前にある温かい飲み物を飲んだり
身近な人や動物と穏やかな時間を
過ごしたりしてもいい。

自分の心を守ることは、誰かを
見捨てることではありません。

あなた自身も、この世界に生きている
大切なひとりだからです。

もし、理由のはっきりしない
悲しみを抱えているなら
無理に原因を探さなくても大丈夫。

「私は今、悲しいんだな」
「それだけ大切に思っているものがあるんだな」

まずは、そんなふうに
自分の心を受け止めてあげてください。

あなたが感じている悲しみには
すぐに解決できないものもあるでしょう。

それでも、悲しみを
感じる自分を責めなくていい。

世界のすべてを救うことはできなくても
自分の心を大切にしながら
目の前にある小さな命や、身近な人
自分にできることを大切にしていく。

そんな優しさの届け方も
あるのだと思います。

あなたは、優しすぎる
自分を責めなくていい。

そして、どうか
忘れないでください。

あなた自身の心にも
優しさを向けてあげてくださいね。


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