未収金対策②発生させない工夫(ii)

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コラム
前回の未収金➀の続きです。前回は未収金を発生させない工夫の➀と②のお話でした。

今回は③高額療養費の限度額認定証の利用を奨めるです。
以前高額療養費のところでも記載しましたので、被ったお話になります。入院時などは限度額認定の手続きを奨める病院も多いですが、外来でも利用出来ます。

この認定を受ける事で治療費の支払いは限度額認定の範囲となり、患者さまの負担が減る事で未収も発生しにくくなります。治療費は時には数百万にもなるケースもあり、この限度額の認定を受けていればそんな多額な現金を用意する必要が無くなります。

高額療養費制度を利用すれば後からでも返金を受ける事が出来ますが、その返金は少なくとも3ヶ月以上先となり、払えるからと無理に払うと困る事にもなります。

④クレジットカードを導入する
クレジットカードを導入すると、手数料は必要ですが確実に未収金は減る事になります。手持ちの現金が無くても、カードをお持ちであれば未収金は発生しにくくなります。当然カードが有効であるという前提です。カードが使えると、患者さまは病院に行くからと現金を用意する手間が省け、カードを使えばポイントまで付くので歓迎される事は多い。どうせお金を払うのであれば、カードが利用出来てポイントが貯まる医療機関を選択するというのも一つの選択肢になります。

ただ、いい事ばかりでは無いと私は思っています。武士は食わねどという諺にあるように、カードでは生活に困っているとか、治療費を支払う余裕が無い事などが見えません。「治療費のご相談はご遠慮なく」という姿勢が病院や患者さまにそれぞれ欲しいものです。

⑤保険証の確認の徹底
患者さまの保険証の期限が切れているのにそのまま使っていたという事がある。最近はずいぶん減っているように思いますが、半年以上切れていたというケースなども知っている。そうすると、当然自費で計算されるので多額な治療費の請求となります。医事課ではしっかり確認欲しいと思います。保険の期限が切れていた場合レセプト(診療報酬明細書)が医療機関に返されて来ますが、半年以上経って返されて来る事もあり、病院としても事後作業が増える事になります。
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