JR九州 36ぷらす3 まもなく運行開始1周年 

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JR九州では「D&S列車」と呼ばれる観光列車を九州各地で運行。車窓から九州各地の景観を楽しみながら乗車することができます。2020年10月に運行を開始した約3年半ぶりに登場した新しいD&S列車が「36ぷらす3」です。まもなく運行開始から1周年を迎える「36ぷらす3」について紹介します。

黒い787「36ぷらす3」のコンセプト

列車の名前の由来は九州が世界で36番目に大きな島であることに由来しています。36に3を足すと39(サンキュー)。九州を訪れてくれる人に対する感謝の気持ちが込められています。九州の豊かな自然、温泉、歴史・文化遺産、グルメを満喫していただいて、九州の魅力を存分に満喫してほしいという願いが込められています。

黒い787「36ぷらす3」の車両編成

「36ぷらす3」は6両編成。1号車から3号車までは個室、5号車、6号車は座席タイプの客室となります。3号車は17年ぶりにビュッフェが復活します。4号車はマルチカーとして、運行されます。3号車のビュッフェでは九州の魅力的な飲み物、食べ物が提供されます。4号車のマルチカーでは共用のくつろぎのスペース。九州の魅力を伝える動画が上映されたり、体験プログラムが実施されたりします。

★「36ぷらす3」の車両編成

1号車 グリーン個室(定員3~4名、4室)
2号車 グリーン個室(定員4~6名、3室)、車いす対応座席(2席)
3号車 グリーン個室(定員1~2名、6室)、ビュッフェ
4号車 マルチカー
5号車 グリーン席(30席)
6号車 グリーン席(27席)

運行ルート

「36ぷらす3」は5つのルートで5日間にわたって運行、九州7県をまわります。

木曜日ルート ”赤の器”
博多(09:52発)→熊本(11:50着/12:00発)→鹿児島中央(16:24着)
年間通して温暖な気候と東シナ海の陽光を楽しみながら、熊本、鹿児島へ向かいます。玉名駅で熊本県北の特産品販売、牛の浜駅では阿久根市内の「イワシビル」自慢のたい焼きや沿線の品物の販売のおもてなしがあります。

金曜日ルート ”黒の器”
鹿児島中央(12:57発)→宮崎(15:57着)
錦江湾の向こうにそびえる噴煙を上げる鹿児島のシンボル桜島の雄姿や霧島山麓の自然を楽しみながら宮崎へ向かいます。大隅大川原駅では廃校になった中学校の旧校舎を活用したたか森カフェを中心に沿線の特産品の販売などが行われます。また青井岳駅に特別停車します。

土曜日ルート “緑の路”
宮崎空港(11:25発)→宮崎(11:35着/ 11:43発)→大分(16:23着/ 16:37発)→別府(16:46着)
美しいリアス式海岸と多島海景を楽しめる日豊海岸国定公園の景観を車窓から望みながら東九州を北上していきます。延岡駅と佐伯市の重岡駅で地域の特産品の販売が行われます。重岡駅では地元の和栗を使った生どら焼きの販売が行われる予定です。大分と宮崎県境の急峻な山越え区間にある秘境駅宗太郎駅に特別停車。「鉄道ファン」にもおすすめのルートです。

日曜日ルート “青の路”
大分(11:30発)→別府(11:40着/ 11:43発)→小倉(15:01着/ 15:11発)→博多(16:32着)
大友宗麟の庇護の下、中世には南蛮文化が花開いた大分、源泉数、湧出量とも日本一の温泉別府を出発して、古くからアジアへの玄関口として栄えた博多へと向かいます。途中、ノスタルジックな歴史風情溢れる城下町でおなじみで「六郷満山文化」が花開いた国東半島の玄関口の杵築駅、慶応義塾創立者、福沢諭吉の生まれ故郷で秋の紅葉をはじめ自然が生み出した個性あふれる奇岩と、清流が流れる渓谷が連続する耶馬渓への玄関口の中津駅で地域の特産品の販売などおもてなしがあります。また国の重要文化財に指定されているネオルネサンス様式の木造二階建ての駅舎が有名な門司港駅で約30分間の下車観光をします。

月曜日ルート “金の路”
ルートは博多(10:51発)→佐賀(12:07着/ 12:20発)→長崎(15:38着)と長崎(17:30発)→佐賀(19:48着/ 20:05発)→博多(21:03着)。福岡と鎖国時代は唯一、海外へ開かれた窓口だった異国情緒あふれる長崎を往復します。博多→長崎の運行では途中、肥前浜駅でおもてなし。肥前浜駅がある佐賀県鹿島市は実は酒どころ。人口当たりの蔵数は日本一です。日本酒の飲み比べなども楽しむことができます。日本酒が好きな人にオススメです。

九州各県ぞれぞれが培ってきた自然や歴史・文化を感じることができる「36ぷらす3」に乗車する九州の旅はいかがでしょうか。





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