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今回は、心と身体についてもう少し詳しく考えてみたいと思います。
前の記事で(い)の例にあげた「眠れない」という症状は多くの人に経験があると思います。
ところで「眠れない」というのは体の不調でしょうか、心の不調でしょうか。
不眠の背景に、検査で特定されるような身体疾患が隠れていることもありますが、そうでない場合は心の病気として扱われます。
あるいは、一時的な不調と考えられたり、誰にでもあることとして問題視されていなかったりすることも多いような気もします。
ただ、軽視できない辛い不眠に悩む時、多くの人は心が関係していると認識しているように思います。
ですので、思い当たるストレスなどがない場合、「なんにも悩み事なんてないんだけど」と言われたりします。
病院に行くととりあえず睡眠薬を出してもらえたり
寝付けないのか?途中で目が覚めるのか?朝早く目が覚めるのか?ぐっすり眠れないのか?
などを参考にしてそれに合わせたお薬を処方をしてもらえることが多いと思います。
そうしてしばらく内服すると回復する人もいれば
その後も薬を飲まないと眠れない、薬を飲んでも眠れない状態が続く人もいます。
(ちなみに後者のほとんどは、薬を飲んだせい、ではないと思われます。)
私が学生の時に
「精神疾患は全て脳の病気と考えられている」と教わって驚いたことを覚えています。
(他にもいろいろな説や表現方法があるかもしれませんが)
そう考えると、精神疾患(≒心の病気)も、身体の一部である脳の病気であり
ますます心と身体は区別できないなぁと思います。
「眠れない」を治療するには どうするか。
おおざっぱに言うと、不眠症に対して睡眠薬は、脳に作用して眠りやすい状態を作ってくれますが
睡眠薬以外にも不眠解消に効果のあることは色々ありますね。
例えば
①日中に適度な運動をする
②入浴後の体温が下がる時間を利用する
③リラクセーション法を取り入れる
④悩みを解消する
などなど。
ただ、これらのどれよりも薬を飲むことは簡単ですし、効果がある場合も多いです。
一方、薬で効果がない場合や、薬を飲みたくない場合は、薬以外の方法はとても役に立つと思います。
しかし。
①②③はいわゆる生活習慣を変える必要があったりして、多忙な人には難しかったり
④はもっと色々な要因(環境、心理的状態などなど)が関与して、もっと難しい場合がありますね。
「眠れない」を例にお話ししてみましたが、心身症の治療の考え方はかなり似ていると思います。
自分の主治医になる、自分の体調管理を自分でできるようになることが、健康への近道なので、たとえ苦労したとしても、薬よりも薬以外の方法をお勧めしたいと私は思っています。