「今日は嫌なことばかりだったな……」
仕事で注意された。
相手の反応がそっけなかった。
思ったように物事が進まなかった。
そんな日は、ひとつの嫌な出来事が、頭の中を占領してしまうことがあります。
でも、本当に「嫌なことしかなかった一日」だったのでしょうか?
もしかすると、嫌な出来事が大きく見えて、その陰にあった小さな「良かった」が見えなくなっているだけかもしれません。
心は、カメラのようなものです。
嫌なことだけにズームすると、それだけで画面いっぱいになります。
だから今日は、ほんの少しだけカメラを引いてみませんか?
今回のテーマは、「良かった探し」です。
1.寝る前に「3つの良かった」を探す
夜、布団に入る前に、その日の「良かったこと」を3つ思い出してみましょう。
「昼ごはんがおいしかった」
「電車で座れた」
「好きな音楽を聴けた」
そのくらい小さなことで十分です。
大切なのは、特別な幸せを探すことではありません。
すでにあった小さな嬉しさを、もう一度拾い直すことです。
メリット:嫌な出来事だけで、一日すべてを評価しにくくなる
デメリット(注意点): 疲れている日は3つ見つからないこともあります。そんな日は1つだけで十分です
2.「当たり前」の中から探してみる
「今日も無事に家に帰れた」
「温かいお風呂に入れた」
「好きなコーヒーが飲めた」
普段は当たり前すぎて気づかないことも、「良かった」に数えてみましょう。
毎日の暮らしには、目立たない小銭のような幸せが、あちこちに落ちています。
一枚では小さくても、拾ってみると「今日は何もなかった」という一日の見え方が少し変わります。
メリット:特別な出来事がない日でも、小さな嬉しさを見つけやすくなる
デメリット(注意点): 無理に「ありがたい」と思おうとすると、かえって苦しくなることがあります。感じられない日は、そのままで大丈夫です
3.嫌な出来事の「横」を見る
たとえば、仕事でミスをした日。
「今日は最悪だった」
そう思ってしまうこともありますよね。
そんなときは、嫌な出来事そのものではなく、その横にあったことにも目を向けてみましょう。
「同僚がフォローしてくれた」
「なんとか最後まで仕事を終えられた」
「次は同じミスを防げそう」
ここで大切なのは、嫌な出来事を無理に「良いこと」に変えないことです。
嫌だったことは、嫌だったままでいい。
ただ、その出来事だけで一日全部を塗りつぶさず、横にあった小さなプラスにも気づいてみる。
それだけで十分です。
メリット: ひとつの出来事だけで「今日は全部ダメだった」と決めつけにくくなる
デメリット(注意点):つらい出来事の直後は、別のことに目を向けられない場合もあります。そんなときは無理に探さず、少し時間を置きましょう
まとめ:今日の「嬉しい」をひとつ拾おう
「良かった探し」は、嫌なことを無かったことにする方法ではありません。
雨が降っているのに、
「晴れていると思い込もう」
と自分に言い聞かせることでもありません。
雨は雨。
でも、
「雨だったけれど、軒下で飲んだ温かいコーヒーはおいしかった」
そんなふうに、一日の見え方を少しだけ広げてみる習慣です。
だから、毎日必ず3つ探さなくても大丈夫。
「良かったことを探さなきゃ」と、新しい宿題にする必要もありません。
今日一日を思い返して、
「これ、ちょっと良かったな」
と思えることがひとつあれば、それで十分です。
大きな幸せを探すより、まずは足元にある小さな嬉しいをひとつ。
いつもの一日も、見る場所を少し変えるだけで、違った表情を見せてくれるかもしれません。