ご訪問いただきましてありがとうございます。
今から、心と身体の関係について書きます。
心と身体は関係していると思いますか?
日本の教育では心と体の関係については習わないし
医学教育でさえほとんど心身症については習わないので
医療と別の世界にいても、医療の世界にいても
心と身体は分けて考えている人の方が多いかもしれません。
心と身体を分けて考えると次のようなことが起こります。
例えば
「Aさんは、心配事があり、それを心配しているとお腹が痛くなった。」
このようなケースは、心身医学的には仕組みを説明できる場合も多いですが
「仮病だ」
「気のせいだ」
「気にしすぎだ」
「心が弱いからだ」
などと言われたりすることがあります。
(病院でさえ思われることがあるかもしれません。)
また
「Bさんは、頭が割れるように痛くて病院に行って検査をしたが異常ないと言われた。」
このようなケースもよくあります。
これも、すぐに治療しないと命に関わるような病気ではないかもしれませんが
Bさんは本当に頭痛に困っているのに
「異常はないから問題ない」
と言われたりすることがあります。
どちらも
心と身体を分けて考える人の
「身体が原因ではないのだから、心の問題だ」という誤解や
「検査で異常がなければ、身体に異常はない」という誤解から生まれていると言えるでしょう。
そしてどちらも
症状をもつ本人自身さえも、そう思って苦しんでいることもよくあります。
心と身体は互いに深く影響を及ぼしあっています。
身近な例としては
酸っぱいレモンを想像するだけで唾液が出てきたり
ひどく緊張しているときに脈が速くなったりします。
心身一如という言葉があります。
健康な身体においても、あるいはどんな病気の発症・維持にも
心と身体が関わりあっています。
癌も、心筋梗塞も、糖尿病も、胃潰瘍も、片頭痛も、便秘も、リウマチも、認知症も、うつ病も、交通事故による怪我さえもです。
ただし、その関与の度合いは、ケースバイケースで異なりますし、もちろん数値化したりすることはできません。
心と身体の関係から病気を見た時は、次のように治療を考えます。
なんらかの病気になった時、
心の関与が少ない場合は、身体への治療を行うだけで治るでしょう。(あ)
身体の関与が少ない場合は、心のケアだけで治ることもあるでしょう。(い)
また、心の関与が大きくても、身体への治療だけで治ることもあるかもしれません。(う)
そして、身体の関与が大きくても、心へのアプローチだけで治ることもあります。(え)
~それぞれの例~
(あ)のケース
例えば、転んで膝に怪我をしたとします。
(これにも心が関与しないわけではないですが、ややこしいのでひとまず)普通はほとんど心が関与しない体の病気(怪我)と考え
怪我の治療をしたり、日にち薬(自然治癒力)による回復を待ち
それだけで治ってしまいます。
(こんなケースでも心が関与して傷が治りにくくなったり痛みだけが長く残ることもありますが。)
(い)のケース
とても心配していることがあり、毎晩眠れない日々が続くことがあります。
この場合、心配事が解消してしばらくすると、良くなることがほとんどです。
(う)のケース
(い)のように心配事で眠れない人も
日中運動したり、入浴後の体温降下を利用したり
睡眠環境を整えるだけで眠れるようになるかもしれません。
(え)のケース
例えば、そうですね…
糖尿病で薬物療法が必要と医師に言われているけれど断り続けていた高血糖の方がいたとします。
その方は、とても忙しい生活を送っていて、今まで食事療法も運動療法もまともにできず、肥満もありました。
そんなある時、その人に好きな人ができたとしましょう。
好きな人を思うだけで食が細くなり、美容も気になるようになり、どんどん痩せて血糖値も正常範囲になった、というようなことが起こりえます。
心の変化が体調や行動の変化を起こし、結果的に病状が良くなったというケースです。
(もっと良い例を思いついたら修正します)
これらはすべて「治った」という例ですが、
いろいろな事情が関係して
簡単には「治らない」例も少なくありません。
身体への治療(薬を含む)が良いのか、心への治療(薬を含む)が良いのか、両方が良いのかは、ケースバイケースです。
現在、ほとんどの医療現場では
主に身体への、薬での治療が行われているのではないでしょうか。
心を理解するのは結構難しい
です。
心には目に見えるような形がありません。
ちょっと心の勉強をしたことのある方はご存知かと思いますが
自分の心についてよく知るのは、実はとても難しい作業で
自分自身で(あるいは他人が)、不調に対する心と身体の関与についてを分析するのは
最初はかなり難しい作業です。
だから、それが上手くいかず、不調が長引いて、心身医療の心療内科に来られる方は多いです。
心身医療では、心と身体の両方への働きかけを大切にします。
薬による治療が主体の現代日本医療の中
「薬はできるだけ飲みたくない」という方も多いです。
そのような方には、このブログでのお勉強がお役に立てると期待しています。
また
「なんでもいいからこの不調を治す薬を出してくれ」とおっしゃる方もいます。
そのような方にも、このブログでの勉強がお役に立てることを願っています。
とくに、身体の不調にお悩みで
「心は全く関係ない!これは身体の不調だ!」と感じていらっしゃる方や
「心が関係していると言われてもピンとこない」という方や
「心が関係しているのはわかっているけど、どうしたらいいのかわからない」という方に
このブログでの勉強がお役に立てることを願って書いています。
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