余にも奇妙な物語「カキフライ」

記事
小説
体験したことや妄想したことを1分でギュッと。
最後に待っている結末とは。

13時。ちょっと打ち合わせが長引いた。
はやく昼食に行かないと。
私は打ち合わせしていた同僚と4人で昼食に出かけた。
次の予定が迫っているこtもあり、オフィスの地下にある定食屋へ。
昼メニューには「生姜焼き、煮魚、カキフライ」があった。
「俺、カキフライ」「俺もそれ」「同じく」「同じく」
ということで全員がカキフライにした。
さっそく「カキフライ四つ」と注文。すると、奥から店員さんが出てきて、
「すみません。カキフライはあと一つだけになっちゃったんですよ」
仕方ない。昼の出陣が遅かった。最後のカキフライとは貴重だ。
私たち四人はじゃんけんすることになった。勝った者がカキフライ。
そこで私は勝ってしまった。皆さん、申し訳ない。
食の女神は私に微笑んだというわけだ。ほんと、申し訳ない。
一週間後。
私は病院にいた。どうやらカキに当たったようだ。
確かにフライなのに、カキ汁が冷たかったような…。
この当たりは、嬉しくない。




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