下手、気遣い、思いやりさえ持っていればたいがいのことはうまくいく

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仕事もプライベートも人とうまく付き合おうと思えば「下手」、「気遣い」、「思いやり」の3つを心掛けていれば間違いはない。下手というのは「したて」「へた」とどちらも兼ねる。歳や身分に関係なく常に低い腰で人と接する。例えば自分では自信のあることでも下手くそでいる。乾杯の時のグラスの位置は常に一番下を目指す。飲み屋では持ち上げられますが。

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何事も低い位置で接していれば気を悪くする相手はいない。人は常に上を目指そうとするが無理をすると落っこちる。上に到達した者が躓けば転落して下に落ちる。どちらも無理が原因なのだ。つまり低いところから相手を持ち上げてあげることが「気遣い」、「思いやり」にも繋がる。
「気遣い」とは、自分よりも相手を優先に考えたり、相手の気持ちに共感して共に行動したりすること。例えばエレベーターを先に降りるとき後の人のことを考えてドアが閉まらないよう扉を抑えておく。全く知らない人であったとしてもだ。食事に誘った時の注文は、相手の好きなものにあわせる。「思いやり」は「気遣い」と似たようなことだが他人の気持ちを重んじ、何を望みどう思っているのかを深く考え接する。簡単に言えば相手の心を読み取り理解することだ。相手の心が見えなければ下手に出る、何をしても下手になる。下手に出ればその相手は、本音を出しやすくなる。それにより相手の心が読みやすくなる。だからこその低姿勢なのだ。

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とはいえこれらの事で肝心なのは、わざとらしくないことである。相手に気に入ってもらおうと無理して演じれば見破られる。そうなると逆に怪しまれるだけである。そうならないようにするためには日頃から誰とでも心掛けていかなければならない。

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最後に、「衣食足りて礼節を知る」という言葉が中国の書物にあるが、これは、衣服や食料といった生きるために必要なものが十分に足りてこそ初めて礼儀作法に余裕ができるという意味である。今回、書いた内容を日頃から実行しようと思えばやはりある程度の余裕は必要かなと切に思う。そのためには一生懸命働かないといけないが衣服、食料で困ることは、ほぼない恵まれた日本での暮らし。大方の人にある程度の余裕がはあるはずだ。余裕がないという人は常に上を目指して大層なことを考えているからである。それはそれで悪いとはいわないが上を目指すならまずは、「下手」、「気遣い」、「思いやり」の3つを心掛けてみても損はしないはずだ。
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