心理学や脳科学を活用した自分を好きになる3つの方法

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今回は、ビジネスや人生における「自己実現」と大きく相関する「自分を好きになる3つの方法」についてお伝えしたいと思います。

まず、皆さんへの問いですが、「自分の事は好き」ですか?

日本の環境(価値観)の中で生きていると自己嫌悪感を持ってしまったり、自分に自信が持てない人が多いのではないかと思います。

自分に自信が持てない背景は様々な要因がありますが、説明するとこれだけで話が終わってしまいますので、今回は「心理学」の視点で、他人と比較する「相対的幸福感」から「絶対的幸福感」(死ぬ瞬間まで幸福感を安定して持てる)ようになるためのヒントをお伝えします。

自己嫌悪感が作られる原因は2つ。それは「劣等感と罪悪感」です。

私たちは思春期以降、自分と他人を比較する「優劣」の意識を強めます。

そのため、自分に「劣等感」を持つ機会が増え、自分が好きになれない自己嫌悪が芽生えやすくなります。

また、物事を「善悪」で考える意識も強まるため、自分の言動に「罪悪感」を持つ機会が増え、自己嫌悪に陥りやすくなります。

自分が嫌いな人ほど、優劣や善悪をジャッジする「二元論の物差し」を沢山抱えている傾向にあります。

自己嫌悪を克服するには、まずこの事実を自覚しましょう。

「比較→ 劣等感や罪悪感→ 自己嫌悪」、この悪循環のループが回っています。

自己嫌悪を克服するには、この「思考のスパイラル」を断ち切ることです。


そこで今から、自分嫌いの人が、自分を好きになってしまう「プラスの思考の連鎖」を作る方法をお伝えします。

実は、自己嫌悪感が強い人ほど、正しい思考をすることで「とんでもなく成長できる可能性」を秘めています。


その理由は以下のとおりです。

自己嫌悪は自分に対する「期待」から発生する感情です。

自分に期待していたのに、自分がその期待を裏切ってしまった。

その失望が「自己嫌悪」です。


あなたが自分に全く期待していなければ、どんな結果になっても「無感情」でいられるはずです。


ただし、自分に一切期待できない状態とは「自分に対する絶望」でもあります。

つまり、自己嫌悪があるうちは、自分に対して「希望」を持っているということ。


自分はまだまだ成長できるという「向上心を持っている証」だと考えてください。



「自己嫌悪感を克服して自分を好きになる3つの方法」

1.自分を受け入れてくれる場所(人と)生きる
それは、「自然体の自分」を受け入れてくれる場所で生きることです。

友人、サークル、SNS・・・なんでも構いません。

あなたが「自己肯定感」に満たされる環境を見つけ、そこで多くの時間を過ごしてください。

そして「私はありのままで愛されるのだ」ということを脳の「潜在意識に上書き保存」しましょう。


2.失敗こそ「自分を好きになる近道」だと知る

人間の成長は、失敗体験からのフィードバックループ(検証と改善の繰り返し)以外にあり得ません。

自転車に乗る練習のように、何かを習得するには「失敗と改善の繰り返し」が欠かせません。

「大量に失敗」することが成長に向かう”たった一つの道”なのです。

自分が完璧主義だと思う方は、あなたの思考を「失敗した=完璧に近づいた」に「書き換え」てください。

この価値観で生きれば、失敗した自分が誇りに思え、自分を好きになれます。


3.小さな成功体験にフォーカスする

自己嫌悪感とは自分に対する「期待の裏返し」であり「向上心」の別の顔です。

これは大変素晴らしいことですが、負の側面もあります。

それは「自分に対して非常に厳しくなる」という側面です。

自分に厳しい人ほど、脳科学的な盲点の原理によって「成功体験」が見えにくくなります。

そして、自分の失敗体験や至らなさばかりを見ることになります。

特に「小さな成功体験」ほど、脳の盲点が隠してしまいます。

たとえ見えたとしても「こんなもの」という厳しい評価で、自分の価値を落とす思考をしてしまいます。

成功体験に「大小」はありません。


あなたに質問します。

あなたは「今日中に100億円を稼ぐ」という大きな成功体験を遂げることができますか?
今日中にです。

ほぼ全ての人が「NO」のはずです。

しかし「5年かけて1千万円を稼ぐ」ならどうでしょう?
1年で200万円です。

これなら頑張ればできると思う人がほとんどのはずです。


つまり、大きな成功体験とは「小さな成功の積み重ね」というのが実態であり、「大きな成功体験が単体で存在する」という考え方こそが非現実、幻想だということです。

・大きな成功体験(幻想)
・小さな成功体験の集まり(現実)

以上から「小さな成功体験」を見ようとしないのは、大きな成功体験を永遠に掴めない、愚かな態度であることが分かります。

自己嫌悪の克服には「小さな成功体験」を隠してしまう「脳の盲点」を解除することが必須です。

今日、達成したいゴール(大きな成功に近づくための小さな目標)を設定し、1つ達成できたら、自分に対するご褒美(甘いおやつを食べる等)の時間を作ってください。


このように、ゲーム感覚で「小さな成功体験」を楽しむと、「脳の盲点」が外れ、自分がとんでもなく「大量の成功を積み上げていること」が実感できるようになります。


これによって「自分が嫌い→ 自分が好き」に自己イメージが書き換わります。


自己嫌悪とは、人間の認知の世界で言う「自動思考」の1つの要素で、過去の体験から「私は○○だ」というレッテルを貼った結果、作られたもの。

つまり、「あなたが作った思い込み」です。


同様に、自分が大好きで自信に満ち溢れている人も「思い込み」です。

このような人は、過去の体験によって「自分はできる」という勘違いを運良くできただけです。


自律的に生きている人は「望ましい未来」を描き、その未来だけにフォーカスし、その未来を実現するための人格で”今この瞬間”を生きています。


未来に向かって生きるしかない私たちに、過去は不要なのです。


自己嫌悪とは「脳の勘違い」である。


脳をコントロールすれば、自分を望ましい人格にいくらでもデザインできる。

これが「真実」です。

つまり、あなたの未来には「希望」しかないのです。


この考え方は、パトリシア・マクラガン氏(マクラガン・インターナショナル社CEOで人材開発および組織開発の分野で40年以上活躍し、これまでGEやNASAなどの多くの企業や団体で、コンサルティングに従事されています)が提唱されている人生100年時代の学習法「ラーニング4.0」とも相関性を持っています。


新しい時代の中で必要な「成長」に向けて、日々の人生を楽しみましょう!



※このコラムは「働き方改革」(人を大切にした経営)に取り組んでおられる契約企業様向けメルマガ(2018年度)の再編集です。

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