KFシステムコントローラ取扱説明書(3)

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3.初期設定

(1)KFシステムコントローラの設定

KFシステムコントローラを使用するためには、ご自身のパソコン環境に合わせてフォルダ名を設定する必要があります。フォルダ名は親フォルダ名と子フォルダ名とに分かれ、親フォルダ名にはファイル名に記載された各ファイルが「共通して」格納されているフォルダ名を記載します。

例えば、「2.(1)システムコントローラとは」に掲載しているKFシステムコントローラの図においては、全てのファイルが共通して含まれる親フォルダとして、「D:\株式\coconala\KFシステムクリエイター\」を設定しています。これはあくまで一例であり、ご自身の環境に合わせて変更する必要があります。

また、子フォルダ名としては、親フォルダ名とファイル名とをつなぐフォルダ名を記載します。もしも子フォルダの最初のフォルダ名が、全てのファイルに共通しているのならば、その部分を親フォルダ名に組み入れることができます。例示した図の場合は、ほとんどのファイルで「KFコントローラ\」というフォルダ名が共通ですが、それを含まない「System\」フォルダが存在するために、親フォルダに組み入れることは出来ません。

親フォルダ名、子フォルダ名共に、名前の最後には「\」を付ける必要があります。また、ファイル名には必ず拡張子を付ける必要があります。ただし、ファイル名に関しては、初期状態において予め設定されていますので、特に手を加える必要はありません。

全てのフォルダ名やファイル名の設定が終わったら、それらのファイル名をダブルクリックしてみてください。設定が正常に行われていれば、ダブルクリックしたファイルが開きます。
もしもファイルが開かない場合は、フォルダ名やファイル名に間違いがないか、もう一度確認してください。

正常にファイルが開くことを確認出来たら、KFシステムコントローラの設定は完了です。確認用に開いたファイルを保存せずに閉じてください。
また、KFシステムコントローラの設定完了後は、必ず上書き保存を行ってください。


(2)構成ファイルの設定

①並列実行ツール

KFSCtr3-2-a.png

並列実行ツールには、同時起動したいツールを全て登録します。System欄の数字は、同時起動するエクセルの順序を昇順で記載します。その際、記載した数だけ、エクセルが別インスタンス(プロセス)で起動され、登録したツールが並列実行されます。
なお、終了処理の行については変更しないでください。

同時起動数に制限はありませんが、パソコンに搭載するCPUのコア数を超える数のエクセルを同時起動しても、トータルの処理速度が向上することはなく、むしろメモリ不足やHDDアクセスのオーバーヘッド等が生じて、動作が不安定になる可能性があります。

そのため、最大同時起動数は、CPUのコア数を上限とするようにしてください。なお、Core i7等では、ハイパースレッディング技術により、見かけ上のコア数を実際の2倍に高めていますが、あくまで物理的なコア数を同時起動の上限としてください。

親フォルダ名欄には、ファイル名欄に記載された各ファイルが共通して格納されているフォルダ名を記載します。また、子フォルダ名欄には、親フォルダとファイル名をつなぐフォルダ名を記載します。
親フォルダ名および子フォルダ名の最後には、必ず「\」を付けるようにしてください。

ファイル名欄には、並列実行するツールのファイル名を記載します。この際、終了処理に関しては変更しないようにしてください。
なお、ファイル名をダブルクリックすると、そのファイルを開くことが出来ます。もしも開かない場合は、フォルダ名かファイル名が違っている可能性がありますので、再確認してください。

マクロ名欄には、並列実行するツールで動作させるマクロ名を記述します。通常は、ファイル名とリンクしたマクロ名となっていますが、確認する場合は、当該ファイルを開いてエクセルのツールメニューから「マクロ」を選択し、表示されたダイアログのマクロ名欄に、実行するマクロ名が記載されているか調べてください。

「File Back Up=」の右側の数字は、並列処理終了後にファイルバックアップを行うかを指定するフラグです。この値が"0"の時はバックアップを行わず、"1"の時はバックアップを行います。これらの値は、プルダウンメニューから設定できます。
なお、意図しない動作を避けるため、これら以外の値は設定しないようにしてください。

「Shut Down=」の右側の数字は、並列処理終了後にPCをシャットダウンするかどうかを指定するフラグです。この値が"0"の時はシャットダウンを行わず、"1"の時はシャットダウンを行います。これらの値は、プルダウンメニューから設定できます。
なお、意図しない動作を避けるため、これら以外の値は設定しないようにしてください。

バックアップやシャットダウンの設定については、次項の終了処理ツールにて説明する各バッチファイルを、事前に編集しておく必要があります。
初期状態では、意図しない動作を防ぐため、各コマンドにremコマンドを付加しています。

なお、本ツールにおいては、各バッチファイル名を変更することは出来ません。初期状態とは異なるバッチファイル名を使用した場合は、エラー終了となる場合がありますのでご注意ください。

また、並列実行ツールに登録するファイルに終了処理の設定がある場合は、その設定は行わずに並列実行ツールの終了処理のみを設定するようにしてください。
更に深い階層のファイルについても同様です。

②終了処理ツール

KFSCtr3-2-b.png

終了処理ツールには、終了処理を行うバッチファイルを登録します。親フォルダ名や子フォルダ名には、並列実行ツールと同様に設定を行ってください。
ファイル名欄にある各バッチファイル名は、変更する必要はありません。ただし、独自の終了処理を行うバッチファイルを指定する場合などは、その限りではありません。

本ツールのD4セルに設定されているEndFlagは、変更しないようにしてください。この数値をツール側で管理することにより、並列実行後の終了処理を実行します。

各バッチファイル名をダブルクリックすることにより、それらをメモ帳で開くことが出来ます。誤実行を防ぐため、各コマンドにはremコマンドを付加しています。
実際に使用する際には、これらの"rem"を削除した上で、ファイルを上書き保存してください。

次に、バッチファイル内のコマンドについて、以下に簡単に説明いたします。なお、これらのバッチファイルを直接開いて編集する場合は、KFシステムコントローラ画面の「4.ユーティリティ4-1.バッチ編集」に記載のファイル名をダブルクリックしてください。

(a) %windir%\system32\xcopy.exe d:\株式\*.* e:\株式\ /e /d /h /r /y /c

Dドライブ直下の株式フォルダ内の全ファイルを、Eドライブ直下の株式フォルダにコピーします。

/eオプションは空のフォルダもコピー、/dオプションは最新日付以降に変更されたファイルをコピー、/hオプションは隠しファイルやシステムファイルをコピー、/rオプションは読み取り専用ファイルをコピー、/yオプションは上書き確認メッセージの非表示、/cオプションはエラーを無視します。
詳細につきましては、Windowsコマンドやxcopy等で検索してご確認ください。

コピー元やコピー先を変更する場合は、d:\株式やe:\株式の個所を使用環境に合わせて修正してください。

(b) defrag d:

Dドライブをデフラグします。ファイルの断片化を修正し、アクセス速度を向上させます。

通常は必要ありませんが、ファイルの転送速度が著しく低下してきた場合などに有効な場合があります。なお、対象ドライブにSSDを使用している場合は、絶対にデフラグを実行しないようにしてください。
デフラグには通常、長い時間が掛かりますので、ご注意ください。

他のドライブをデフラグする場合は、ドライブレター(d:)を変更してください。また、複数のドライブをデフラグする場合は、defrag d: e: のように、ドライブレターを併記します。
詳細につきましては、Windowsコマンドやdefrag等で検索してご確認ください。

(c) %ComSpec% /c Shutdown -s -t 30

Windowsを30秒後にシャットダウンします。このコマンドを実行すると、新たに-aオプションを付けてshutdownコマンドを実行しない限り中止されませんので、ご注意ください。

-sオプションはシャットダウン、-t 30オプションは30秒後に処理を実行します。例えば30を60に変更すれば、60秒後にシャットダウンを実行します。
詳細につきましては、WindowsコマンドやShutdown等で検索してご確認ください。

③連続実行ツール

KFSCtr3-2-c.png

連続実行ツールには、連続して実行したいツールを実行順に登録します。 
親フォルダ名や子フォルダ名には、並列実行ツールと同様に設定を行ってください。ファイル名欄には、連続実行するツールのファイル名を記載します。

左端のCK欄には、"0"か"1"を設定します。値が"1"の時だけその行のファイルを開きマクロを実行します。"0"の時はその行を飛ばして次行に進みます。
登録ファイルは、行間を開けずに記述してください。もしも空白行があると、処理はそこで終了します。また、各行はコピー操作などで、自由に入れ替えたりすることが出来ます。

なお、ファイル名をダブルクリックすると、そのファイルを開くことが出来ます。もしも開かない場合は、フォルダ名かファイル名が違っている可能性がありますので、再確認してください。

マクロ名欄には、連続実行するツールで動作させるマクロ名を記述します。通常は、ファイル名とリンクしたマクロ名となっていますが、確認する場合は、当該ファイルを開いてエクセルのツールメニューから「マクロ」を選択し、表示されたダイアログのマクロ名欄に、実行するマクロ名が記載されているか調べてください。

バッチファイルフォルダ欄には、終了処理を記述したバッチファイルの子フォルダ名を設定します。子フォルダ名は、フルパスから親フォルダ部分を除いた残りとなります。

「File Back Up=」の右側の数字は、連続処理終了後にファイルバックアップを行うかを指定するフラグです。この値が"0"の時はバックアップを行わず、"1"の時はバックアップを行います。これらの値は、プルダウンメニューから設定できます。
なお、意図しない動作を避けるため、これら以外の値は設定しないようにしてください。

「Shut Down=」の右側の数字は、連続処理終了後にPCをシャットダウンするかどうかを指定するフラグです。この値が"0"の時はシャットダウンを行わず、"1"の時はシャットダウンを行います。これらの値は、プルダウンメニューから設定できます。
なお、意図しない動作を避けるため、これら以外の値は設定しないようにしてください。

バックアップやシャットダウンの設定については、前項の終了処理ツールにて説明した各バッチファイルを、事前に編集しておく必要があります。
初期状態では、意図しない動作を防ぐため、各コマンドにremコマンドを付加しています。

なお、本ツールにおいては、各バッチファイル名を変更することは出来ません。初期状態とは異なるバッチファイル名を使用した場合は、エラー終了となる場合がありますのでご注意ください。

実行日欄には、本ツールを最後に実行した日付を入力します。ただし、これはツールの実行には影響しません。そのため、特に入力しなくても問題ありません
あくまでも、いつツールを実行したかを後日確認するための項目です。

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