行政書士の能力に幅があるのはなぜか。

行政書士の能力に幅があるのはなぜか。

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「行政書士って、誰に頼んでも同じじゃないんですか?」

仕事をしていると、このような質問をいただくことがあります。

結論から申し上げると、同じ国家資格を持っていても、能力にはかなりの幅があります。

これは行政書士という資格に限った話ではありません。

医師にも、風邪の診察を得意とする先生もいれば、心臓外科の第一人者もいます。

弁護士にも、交通事故を多く扱う人もいれば、M&Aや国際取引を専門とする人もいます。

行政書士も同じです。

○行政書士試験は「スタートライン」

行政書士試験は決して簡単な試験ではありません。

しかし、試験に合格した瞬間に、あらゆる契約書や許認可業務を完璧にこなせるようになるわけではありません。

資格取得は、あくまでスタートラインです。

そこから実務経験を積み、失敗し、勉強を続けた人と、そうでない人とでは、数年後には大きな差が生まれます。

○取り扱う業務があまりにも広い

行政書士が扱える業務は非常に幅広く、

* 建設業許可
* 飲食店営業
* 古物商許可
* 帰化・在留資格
* 相続・遺言
* 契約書作成
* 利用規約
* 法人設立
* 補助金申請

など、数え切れないほどあります。

すべての分野を極めることは現実的ではありません。

そのため、多くの行政書士は、自分の専門分野を持っています。

つまり、帰化申請が得意な行政書士と、契約書作成を専門とする行政書士では、知識も経験も当然異なります。

○「件数」が実力を育てる

私は実務では契約書作成を多く取り扱っています。

同じ業務委託契約書でも、

IT業界、美容業界、飲食業界、芸能関係、インフルエンサー、フランチャイズ、コンサルティングなど、業界が違えば注意すべき点も全く違います。

何百件、何千件と契約書を見ている人と、年に数件しか作成しない人とでは、引き出しの数が違ってきます。

これは知識というより、「経験値」の差です。

○AIが普及した今だからこそ

最近ではAIを使えば、それらしい契約書は短時間で作れるようになりました。

しかし、実務では

「この条文は消費者契約法上問題にならないか」

「この業界ではこの表現が一般的か」

「将来紛争になったとき、裁判官はどう読むか」

こうした点まで考えながら作成する必要があります。

ここは、テンプレートやAIだけでは埋められない部分です。

AIは非常に優秀な道具ですが、その内容を判断し、依頼者に合わせて調整するのは、最終的には人の役割です。

○「行政書士」という肩書だけでは判断できない

行政書士だから全員同じ品質。

これは残念ながら違います。

反対に、行政書士だから安心、というわけでもありません。

大切なのは、

* どの分野を専門としているか
* どれだけの実務経験があるか
* 日々勉強を続けているか
* あなたが依頼したい内容を数多く扱っているか

という点です。

資格は同じでも、その後の積み重ねは人それぞれです。

だからこそ、「行政書士」という肩書だけではなく、その行政書士がどのような仕事を積み重ねてきたのかまで見ていただければと思います。

きっと、それが依頼先選びで後悔しないための、一番大切なポイントになるはずです。

南本町行政書士事務所 特定行政書士 西本

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