「外反母趾とフラフラ」を小学生にもわかるようにざっくり解説してみた!

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これは”姿勢矯正の専門学校”「ライス整体」のブログです。京都市伏見区#姿勢専門#外反母趾#note

外反母趾と姿勢の悪化──黒幕は「✖️✖️」だった?
60代になると、こんな声が増えてきます。
「外反母趾がひどくなってきて靴が合わない」
「背中が丸まって、歩くときも前かがみ」
「家の中でもフラフラして転びそう」
しかし、

「バランスが悪くなるのに年齢は関係ありません」──そう聞くと、
太郎くんがこんな質問をするかも知れません・・。

太郎くん
「ねえ、バランスの練習すればいいんじゃない? 
平均台の上を歩くといいんじゃない!?」

……迷いがありません、ズバッと突いてきますね。
そこが太郎くんの良いとこだと僕は思ってますよ。

 平均台に登ったりするのは落っこちそうで
ドキドキして見てられませんね。
残念ですが、平均台はやめておきましょう。

バランスをとるためには二つの王様がいます。

一つ目は、筋肉です。(インナーマッスル)
二つ目は、神経です。(三半規管、知覚)

高齢になってバランスが悪くなる原因の多くは”筋肉”が問題です。
そして、筋肉の低下は、いろんな体のサインで見えます。
腰が曲がる・背中が曲がる・O脚・X脚、そして”外反母趾”です。
今日はそんな”外反母趾”についてざっくり解説していきますね。

おっと、食い気味でさなちゃんの声が聞こえます。
「原因よ!外反母趾の原因はなんなの!私そうかも知れないの!」

外反母趾とふくらはぎ──見逃されてきた関係
 外反母趾といえば「靴のせい」とされがちですね。

もちろんそれも要因の一つですが、
”つま先の尖ったハイヒール”だけでは
説明できないこともあります。

例えば、小学生でも外反母趾は見られます。そして
当然原因は一つではないのです。
怪我ではなく、筋肉の機能不全の視点から見ると、
ふと、気がつく事があります。


・2021年の研究(巻末4)では、ふくらはぎの表層筋・腓腹筋の硬さが外反母趾と有意に関連することを報告しています。
・さらに2022年のScientific Reports(巻末5)では、ヒラメ筋の短縮が、外反母趾女性に多く見られました。
どうやら外反母趾は「足の指」の問題より、
「ふくらはぎを含む下腿全体の筋バランスの崩れの問題なのです。そして、これらは扁平足も起こします。」

後脛骨筋、腓腹筋・ヒラメ筋の機能不全がアーチ崩壊
 (扁平足)の発端になりうることを示しています。(巻末6)

太郎くん
おや、太郎くん、察したようですね
あれれれ?扁平足を治すってこと?フラフラするのは扁平足だからなの?」
──まさに核心。実際、ふくらはぎの筋力低下は、
扁平足や、外反母趾から膝、足全体に悪影響を及ぼす
「負のドミノ倒し」のまさに”スタート”。

ふくらはぎに目を向ける意味
 靴やインソールで外反母趾を何とかしようとする方は多いですが、それは“表面処理”なのかも知れません。
 本当に必要なのは、ふくらはぎの筋力と柔軟性を取り戻すこと。
ストレッチ、カーフレイズ、日常のウォーキング。これらが筋力とバランスを回復させ、変形の進行を抑えます。
 ただし、見た目に「筋肉がついている」と思っても安心はできません。

本当に衰えているのは、インナーマッスル──
姿勢を支える筋肉で、外からでは確認できないのです。

サナちゃん
「え、じゃあ“筋肉自慢”してる大人も、中身スカスカってこと?」
──痛いところをつきますね。まあ、図星です。
実際、ふくらはぎを鍛えることで歩行や転倒リスクの改善につながる研究は数多くあります。地味で目立たない筋肉ですが、年齢を重ねるほどに存在感は増す一方なのです。
「外反母趾と扁平足、バランスの崩れ」は「ふくらはぎの弱さ」で説明できそうです。

そこで”後脛骨筋”のトレーニングを一つご紹介します。
”タオルギャザー”
床に置いたタオルを、足指でたぐり寄せてください。
皺がいっぱいになった、手前に伸ばしてください。

まとめ

外反母趾と扁平足・姿勢悪化には「ふくらはぎの弱さ」が関与
ふくらはぎは姿勢保持と動作、両方の要。
外反母趾は靴だけでなく、ふくらはぎの筋バランスの問題
ふくらはぎを使った歩行が「自分の足で歩く未来」につながる
太郎くんの総括:
「つまりさ、靴よりふくらはぎ。鏡で親指を見るより、ふくらはぎ触ってた方が健康チェックになるんだね」
──まったくその通り。
これからの足と姿勢の健康を守るカギは、いつも地味に働いてきた
「ふくらはぎ」です。

コーヒーブレイク:整体師が外反母趾?
 今回ご紹介したように足部には、さまざまな変形を見る事があります。
それらは同時多発の問題ではなく、
1箇所の機能不全で、一つの習慣の問題と言えます。
 単なる足の変形ではなく「全身のバランスの乱れ」がそこに現れているからです。歩行や姿勢、筋肉の使い方の悪癖が凝縮して足指に出るので、改善アプローチを探る入口になります。
 つまり外反母趾は“結果”であり、原因は日常の気づかない習慣と言えるでしょう。
習慣とは例えば”良い歩行をする習慣”ではないかと
僕は考えるのです。
ぜひ、良い歩行「FFSのブログ」も読んでみてくださいね。

参考までに
ふくらはぎは“歩くだけの筋肉”ではない
「ふくらはぎは歩くときに使う」──多くの人がそう思っています。
でも実際は、もっと大切な役割があります。それは、
『立つこと』。
体が前に倒れないように微調整しています。
つまり、ふくらはぎ(の深層筋)は 姿勢を安定させる装置 でもあるんです。僕はこれは「インナーマッスル」と呼べると思います。

 2004年の研究(巻末1)では、ふくらはぎの筋肉や腱の機能が落ちると、高齢者のバランス能力が大幅に下がることが報告されています。
さらに2024年の研究(巻末2)では、ふくらはぎを疲労させただけで、静止バランスも歩行テストも一気に悪化。転倒リスクが上がることが示されています。ぜひ、イラストのエクササイズを参考にして見てくださいね!

参考文献

1.Mobility as the Purpose of Postural Control Frontiers in Psychology. 2017;8:1530 ▶日本語要約:静止立位中に重心を足の中部よりやや前方に保つことが、次の動作(歩行など)を円滑に始めるための準備であると論じられている。ふくらはぎ筋群がこの微妙な前傾を支えることで、静的姿勢と動的姿勢の橋渡しをしている。

2.Effects of Calf Muscle Fatigue and Postural Control on Balance and Functional Tests Dynamic Medicine & Movement Science. 2024;19(4) ▶日本語要約:ふくらはぎの筋疲労を人工的に起こした後、バランス能力や機能的移動性(Timed Up and Goなど)を測定。全項目で有意な機能低下が見られ、ふくらはぎ筋群の疲労が転倒リスクを高めることを示した。

3.Calf muscle–tendon properties and postural balance in old age Gerontology. 2004;50(4):260–265 
▶ 日本語要約:高齢者のふくらはぎ筋・アキレス腱の機械的特性と姿勢制御能力の関係を調査。筋腱の硬直や弾性低下は、バランスの不安定さと明確に関連しており、加齢によるふくらはぎの機能劣化が転倒リスクに関与していると示唆された。

4.The Association of Gastrocnemius Tightness, Genu Valgum and Hallux Valgus J Foot Ankle Surg. 2021;60(2):282-286 
▶日本語要約:Silfverskiöldテストを用いて腓腹筋の硬さを評価した結果、腓腹筋の拘縮(硬さ)が外反母趾および内反膝と強く関連していることが明らかになった。ふくらはぎの筋肉が柔軟性を失うことで足部の配列異常が進行する可能性があることを示唆している。

5.Selected hallmarks of hallux valgus in older women with calf muscle shortening Scientific Reports. 2022;12:7485 
▶日本語要約:高齢女性の外反母趾患者を対象に、ヒラメ筋および腓腹筋の短縮が顕著に見られた。特にヒラメ筋の短縮率が約2/3に達し、足部アーチや姿勢の非対称性との関連が指摘された。ふくらはぎの短縮は単なる加齢現象ではなく、足の変形と深く関係している可能性がある。

6. Biomechanics and Pathophysiology of Flat Foot
(Biochemical review)
▶日本語要約:(内側長弓の崩壊)では、腓腹筋・ヒラメ筋(triceps surae)の過緊張、肥満、PTT機能障害、spring ligament や plantar fascia の緩み(laxity)などが崩壊の主要要因とされている。これらはアーチ構造の支持力を低下させる。PubMed

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