どうしてドラムには革が両面にあるか

記事
コラム
どうしてドラムや太鼓の両面に皮があるか疑問に思ってことありませんか?
和太鼓でしたら、両方からたたくこともあります。
ドラムやマーチバンドの太鼓でしたら、叩く面以外の皮(膜)はいらないのではないでしょうか?
昔からの疑問でしたが、夜も眠らずに、昼寝をして考えました。

昨日実は、ボーズのスピーカーの話になりました。
ボーズのスピーカーは重低音を出すために、パッシブラジエーターというものがついています。
パッシブラジエーターとは、コーン紙だけのスピーカーで、駆動回路がないです。
なんでこれで重低音がでるかというと、駆動されているスピーカーの背面の圧力を使って共振してくれるのです。

共振すると何がよいかというと、1つはアンプからのエネルギーを効率的に受け取れるということがあります。
こちらについては、ちょっと難しいので置いておきます。

もう1つは、音の変換の効率がよくなることです。
つまり、パッシブラジエーターが共振している周波数については、コーン紙2つで音を出すことになります。

特に重低音の時にはコーン紙の面積が小さいと音を効率的に出すことができません。
簡単にいうと、手の平だけで扇ぐよりも、うちわを使った方が風量が出るのと同じです。
つまり、振動する部粉の面積が小さいと力が効率的に使えないということです。

それで、気がつきました。
叩かれないほうの皮はパッシブラジエーターと同じ働きをしているということです。
振動する面積を倍にして、低音を出しやすくしているのです。
ここに、たたかれないほうの皮についての存在意義がありました。

また、ドラム内の容積と、皮の面積、皮の重量、皮の張力で共振周波数はおおよそ決まります。
ですから、ドラムの筒の両側に皮を張ることにより、鳴らしたい音程が決められるというメリットもあります。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す