1990年に入ったすぐに株価が一気に下落所謂バブル経済の崩壊。
少なからずの企業が打撃を受け、金融機関、不動産などの企業群が不良債権化という憂目を見ることになりました。
その中で自らが有する不動産を活用するにあたって飲食業に参入しようといった動きがみられるようになりました。当然飲食業経営のノウハウはありませんから、コンサル会社や内装会社、厨房機器会社などに接触し学ぼうとはしていったのです。そのころ私はコンサルタントファームに参画していて、これらの異業種参入のお手伝いをするという「企画チーム」をまとめていました。簡単に言うと「開業支援業者」という事になります。
関与していたプロスタッフをまとめながらの開業計画推進をしていたという事です。
店舗造作関しては建築、内装、設計施工、厨房機器会社、家具や調度品をあつかってる家具屋さん、インテリア空間アーチスト、ソフトに関しては広告宣伝、食器、備品などの業者、制服、食材及び流通、レジを始めとする事務機器、それぞれの仕様、教育研修その方法と期間、など全体を取り仕切るいわば「プロデューサー」の役割でした。
さて、そんな折ある不動産会社のオーナー社長から、飲食店開業というオーダーをいただきました。以下、インタビューによる要望と制約に関してのお話です。
その1. 売れ残った自社所有物件の活用を前提にしてください
2. バブル期に活躍していた社員の雇用は確保する
3. 業種業態は問わない
4. 不動産事業並みの利益を確保したい(それは無理だと即答・・・多店舗化か?)
5. 今の不動産事業は縮小しても続けるので接待に使えるような店(これも無理・・・)
要するにこれだけの要望が出たのです。
我々の開業支援チームはブレーンストーミングの中で制約条件の矛盾を抽出しました。まずは
5番目の接待需要について、バブルが弾けた今、どこの企業も接待予算は往年時の半分以下になっている事、官官接待の社会的問題の話しをいたしました。これは私が日本料理店の営業部にて体験したことです。
不動産社長は高級志向だという事はわかりましたが、時代は変わっています。
接待としての飲食店成立の要件は立地が繁華街にあること。二次会のクラブなどとの協働戦略が出来ること。ビル自体に高級感があること・・・など
ところが実際社長が有している不動産ビルや部屋が適していないと判断したのです。つまり要望である「接待需要」を取り込むには物件を探さなければならない。という事は冒頭の要望自社物件の活用と矛盾します・・テナントとしてどこかに入居するという手段もありますが、この点は社長に対しての質問事項としておきます(結果、それはできないとのこと)
次の矛盾は、自社の社員を活用するという事。当然未経験者の集まりという事になるため数名のプロ職人を雇い入れる必要があるという事。はっきりいって不動産といった数億規模の商いをしていた人たちに数千円の単価ビジネスに適応できるか不安材料です。
机上でもいいからビジネスモデルについて徹底して学んでほしいという事。
飲食店で数億の売上を稼ぐという事は不動産と違い日々の細かい積み重ねがあってさらに数店舗必要と言う事を知ってほしい。(このことは私が以前勤務していた接待主体の繁盛店社長にレクチャーしてもらう事とした)
要するに購買頻度の問題なのです。売り上げ規模が同等だとしたら不動産なんて言うのは一生に一度か二度の話し、バブル期ならいざ知らずそう何度も物件は動かないですが、飲食の場合だと3か月に一度
問題を絞ると、接待で使えるくらいの店舗デザイン、しかも通常の接待費用の半分の価格帯、そしてターゲットを絞ること、接待経費のない今期待は女性客の財布であるという事
こうした内容を社長に対してプレゼンしたのです。結果として当ビジネス契約は成立総事業予算ざっと1億という・・・
これから、全体の構想、実際の店舗物件を見ながらの方向性策定という事になるのです・
次回具体的な企画内容に迫ります
という事で本日の絵は👇