過去の出来事をつい後悔してしまう、そんなことはありませんか。
「あの時ああしていれば」「もっとこうしていれば」と思って
しまうことって、少なからずあると思うんです。
選択を間違えてしまったと感じるとか、もう少し注意を向けて
いれば違った現在になっていたのでは……と思うわけですね。
要は、その過去の言動によって、今の自分が幸せに感じられて
いないから、後悔しているわけです。
今からお話することは、もしかしたら人によっては突拍子も
ない話かもしれませんが、少し思考を柔軟にして、穏やかな
気持ちでお聞きしてみてくださいね。
私たちは一般的に、時間は一直線上に進んでいると思って
います。
過去があり、現在があり、未来があると多くの人たちに
信じられています。
例えば、人生を一冊の本で例えるなら、20ページ目で
後悔するような出来事があり、現在は30ページ目にいる
けど、20ページ目までさかのぼって書き直したいと思って
いるとします。
でも、本はすでに結末まで書かれていますし、過去も現在も
未来もすでに決まっています。
これが、すべては同時に存在していると言われる、
宇宙のしくみです。
ここでひとつ疑問がわきます。
「えっ?未来はすでに決まっているの?」ということです。
そして、ちょっと頭が混乱してくるかもしれませんが、
本は一冊ではないということです。
本は数万、数十万冊あるとします。意識が広がりすぎる
と分かりにくくなるので、とりあえず100冊の本がある
とします。
あなたは毎瞬毎瞬、そのときの気分によって、異なる本の
ストーリーを生きています。
一瞬で気持ちが上がったり下がったりしたことは、今まで
何度も経験してきたと思います。
そうです。文字通りあなたは無数の可能性を生きていて、
無数にある選択肢の1つを体験しています。
1冊目の20ページ目には後悔する出来事が起きることに
なっているけど、50冊目の本にはまったく違う現実が
繰り広げられている、というわけです。
ここで、もう一つ大切な視点をお伝えします。
実は、あなたは固定された同じ世界にずっと留まって
いるわけではありません。
映画のフィルムが1コマ1コマ進むように、瞬きをする
間にも数え切れないほど、常に「新しい自分」と
常に「新しい世界」へと移行し続けているのです。
私たちが変わっていくのはもちろんですが、あなたの
周囲の環境も、地球や宇宙そのものも、実は途切れること
なく新しく生まれ変わり続けています。
この「絶え間なく世界が切り替わっている」という事実を
日常でどう活かせるでしょうか。
大切なのは、無理に何かを変えようと力むことでは
ありません。
変化はすでに自動的に起きているからです。
それよりも、自分の心がホッと軽くなるような、心地よい
状態にチャンネルを少しずつ合わせていくことがポイント
になります。
今の気分を良くすることでしか、未来の好ましいヴァージョン
の本を選択することが出来ないからです。
意識レベルでは「100冊目の未来が気にいったから、それを
選択したい」と思っても、その100冊目を選択するには、
その本の世界と自分の心の状態を一致させる必要があります。
あなたが過去の重荷を手放し、心地よい気分でいられるよう
になると、不思議な現象が起き始めます。
次々と新しい世界へ移行しているはずなのに、なぜか現実が
「ゆっくり」と穏やかに見え始めるのです。
それは、心の波長が整うことで、目の前の1コマ1コマが
はっきりと鮮明に感じられるようになるからです。
日常の何気ない時間がとても豊かで、ゆっくり流れている
ように感じられます。
そして、今この瞬間をはっきりと味わえるようになると、
あなたが望む現実への展開はむしろ「トントン拍子に、
驚くほど早く」進み始めます。
落ち着いているのに、物事がスムーズに進んでいく。
そんな不思議で心地よい感覚を体験するようになるでしょう。
この穏やかな意識でいると、前は50冊目の本を選択して
いたけど、今は55冊目の本を選択している、ということが
何となく分かるようになってきます。
また、今意識はここにあるけど、同時に100冊の本の1コマ
が見えていて、上から客観的にそれらを眺め、
「次にどの1コマを選ぶのがベストなのか」が
直感で分かるようになります。
私たちの日常には、その移行の合間に、ほんの一瞬だけ
「何のしがらみもない、まっさらな白紙のゼロポイント」
が存在しています。
あなたが新しい瞬間を迎えるたび、世界も一度リセット
され、白紙のゼロポイントに戻っているのです。
つまり、あなたは「過去の後悔を引きずったままの自分」
を、毎秒毎秒選び続ける必要はないということです。
まっさらな白紙のゼロポイントに立つたびに、
「どんな自分でいたいか」「どんな世界を見たいか」を、
新しく選び直していいのです。
まだ未体験なのに、「この出来事、以前にも体験したこと
がある」と感じる
ことをデジャヴと呼んでいます。
なぜそう感じるかというと、もうすでにその未来を知って
いるから。本に例えるなら、その本を読んでもう結末を
知っているからです。
あなたはすでに、これから進むべき理想の場所にたどり
着いている「別の可能性の自分」と繋がっています。
その未来の自分にとって、あなたが今いる場所はすでに
「通り過ぎた過去の記憶」なのです。
これまで私たちは、過去の失敗や経験から学び、それを
教訓にして前に進もうとしてきました。
もちろん、それを否定する必要はありません。
しかし、これからは過去を振り返って道を探す代わりに、
未来の自分にサポートしてもらえばいいのです。
あなたは100冊の本の過去や現在、未来からインスピレー
ションを得ていて、常に影響を与え合っています。
ですから、すでに幸せに過ごしている「望む未来のあなた」
から、たくさんサポートをしてもらいましょう。
まっさらな白紙の地点から、未来の自分が「こうしたらいいよ」
と微笑んでいる道筋へとアクセスし、望む未来に波長を合わせ
ていくのです。
過去の過ちを気にして立ち止まるのではなく、未来からの
優しい導きに手を引いてもらうこと。それが、後悔から完全に
脱却できる一番の近道になります。
過去に縛られていた肩の荷をおろし、毎瞬毎瞬、新しく
生まれ変わる自分を楽しんでみてください。
未来のあなたが光を当てて導いているのを感じながら、
心穏やかに、次の1ページを開いていきましょう。