こんばんは。丸山修平です。
あの日は、
朝から静かに雨が降っていました。
祖母の家の庭に落ちる雨音は、
どこか心を落ち着かせるような、
不思議なリズムを刻んでいました。
私はいつものように、
祖母の部屋でぼんやりと過ごしていました。
すると、
玄関のほうで、かすかな物音がしたのです。
「誰か来たのかな」
そう思って廊下に出たとき、
なぜか胸の奥がざわついたのを覚えています。
玄関には、
一人の女性が立っていました。
傘を持ったまま、
しばらく動かずにいるその姿は、
どこか現実から少しだけずれているように感じられました。
祖母は、
その女性を見ると、
すぐに家の中へと招き入れました。
何気ないやり取りのように見えたのですが、
私には、その場の空気が少し違って感じられました。
言葉にはならない、
重たいものが流れているような感覚。
女性は、
ぽつりぽつりと話し始めました。
その声は静かで、
どこか遠くから届いているようにも感じられました。
内容ははっきりとは覚えていません。
けれど、
その人が抱えている想いだけは、
なぜか強く伝わってきたのです。
悲しみや、
後悔や、
どうにもできなかった気持ち。
それらが、
言葉以上に、はっきりと。
私はただ、
その場に立ち尽くしていました。
何もわからないのに、
何かを感じてしまう。
それが怖いのか、
それとも不思議なのか、
当時の私には判断がつきませんでした。
話が終わり、
女性が帰ったあと。
祖母は静かに、
湯呑みにお茶を注ぎながら言いました。
「人はね、言葉にできない想いを抱えて生きているんだよ」
その一言が、
なぜか深く心に残りました。
あのとき感じた空気、
あの女性の背中。
今振り返ると、
あれは「視える」ことよりも、
「感じ取る」ことの大切さを教えてくれた出来事だったのかもしれません。
恋愛も同じです。
相手が何を考えているのか、
言葉だけではわからないことがあります。
でも、
ふとした違和感や、
胸に残る感覚。
それは、
見えない想いに触れているサインなのかもしれません。
これまで累計2,000人の方と向き合ってきた中で、
言葉の奥にある気持ちを感じ取ることで、
関係の本質に気づいていく方を、何度も見てきました。
あなたが今感じていることも、
きっと意味のあるものです。
その感覚を、
否定しなくて大丈夫です。
次回は、「母という占い師」についてお話しします。
私にとって一番身近な存在が、
どんなふうに“この世界”と向き合っていたのか。
少しずつ、
紐解いていきます。
もし今、
言葉にできない想いを抱えているのなら、
そのままの形で、
よろしければ聞かせてください^.^