あなたも、ほんの少しのミスや遅刻で一日中、心がモヤモヤしてしまうこと、ありませんか?
「こんな自分はダメだ」と、いつの間にか“罪悪感”と一緒に過ごしている。
たとえば、5分の遅刻。頭では大したことじゃないと分かっているのに、どうしても引きずってしまう…。
僕も以前は、ちょっとしたことを何度も心の中で繰り返してしまうタイプだった。
でも、そんな「当たり前」だと思い込んでいた感覚こそ、そろそろ問い直してみてもいいのかもしれない。
相談者のうさぎさんは、「5分遅刻しただけで1日中ずっと罪悪感を感じてしまう」と、ぽつりとこぼした。
僕は「それ、悪いことだと思う?」と聞いてみる。
「だって…みんな迷惑かけてるかもって思うから…」
罪悪感の正体は、どこか“自分で自分を罰している感覚”に近いのかもしれない。
「でも、例えば遅刻した5分ぶんを、どこかで取り返せばいいって思えたら?」
うさぎさんは少し考えてから
「うーん…でも、気持ちが晴れない」と言う。
「じゃあ、逆に聞いてみていい?」
「その罪悪感、“感じたままでいたい?”」
僕がそう尋ねると、うさぎさんはびっくりしたような顔をした。
「…感じたくないです」
僕は続けた。
「罪悪感を感じていたって、遅刻した事実は変わらない。じゃあ、そのあと“どうしたいか”を選ぶことができるとしたら、どんな1日を過ごしたい?」
「たとえば“今日は5分遅刻しちゃったから、5分だけランチを短くしてみよう”とか、“帰る時間を5分だけ遅らせてみよう”とか。それでプラマイゼロにできるって思えたら、どう?」
「でも、私は昔から“何か失敗するとずっと自分を責めてしまう”癖があるんです…」
その言葉に、僕はゆっくりと首を振る。
「たぶんそれは、ずっと“そうするしかなかった”だけだと思うんだ。大人になった今、自分で“選んでいい”ってこと、ちょっとずつ思い出してもいいんじゃないかな」
「…選んでいい、ですか?」
「うん。罪悪感にどれだけ時間を使うかも、“本当に今の自分が望んでいることなのか”って、一度自分に聞いてみてもいい。もし“違うな”って思ったら、その瞬間から“ちょっと楽しめる方”にシフトしてみる。“切り絵をする”とか“好きなことをひとつやってみる”とか。小さなことでいいから、“罪悪感ポイント”を“趣味ポイント”に交換していく感じでさ。」
「…それでいいんでしょうか」
「“正解”なんて、実は誰も知らない。
ただ、罪悪感と仲良くしすぎて本当の自分を苦しめていないか。そこだけ、たまに立ち止まって考えてみてほしい。親や周りの声に従いすぎて“自分を大事にする”ことを忘れてたなら、ちょっとずつでも、“今日は自分にご褒美あげていい日”にしても、いいんじゃないかな。」
うさぎさんは、少し肩の力が抜けたように見えた。
「今まで、頑張ってきた自分を褒めてもいいんですね」
「もちろん。気づけたことがすごいよ」
罪悪感は、“自分を変えるきっかけ”に使ってもいい。
気づいたら、“よく頑張った”って自分に言ってあげてほしい。
だって、今日の自分を楽しませるのは、やっぱり“自分自身”だから。
【3つのポイント】
罪悪感を“ゼロにする”のではなく、“感じる自分”を受け止めることから始めよう
「また感じてるな」と気づくだけでもOK。
“自分の楽しさ”や“小さなご褒美”で、ネガティブな気分を切り替える実験をしてみる
罪悪感を感じた時こそ、「今自分は何をしたい?」と自分に問いかけてみる。
“正解”は外ではなく、自分の中にある
周囲や親の価値観ではなく、「今の自分がどうしたいか」を大事にしよう。
【僕からの問いかけ】
あなたは、今日どんな自分に“ご褒美”をあげたいですか?
罪悪感を感じた瞬間に「本当に今、それを感じていたい?」と、そっと自分に問いかけてみてください。
“ウェルメンタル”は、「できることだけ、少しだけ」で十分です。
大きな一歩じゃなくて大丈夫。
今まで自分を責めてきたぶん、今日だけは“ちょっと優しい自分”で過ごしてみてください。
(サブフィクション/個人情報保護のため事例を一部改変しています)