絞り込み条件を変更する
検索条件を絞り込む

すべてのカテゴリ

7 件中 1 - 7 件表示
カバー画像

繰り返される同じ医療事故

最近悲しい医療事故が続けて報告された。一つは2017年の事故で、健康な乳房を誤って切除し、その後癌と診断されていたもう一方の乳房を切除したとの事。もう一つは2014年の事故で、腹部エコーの診断結果の確認を怠り、必要な治療を行うのが遅れ死亡に至ったとの事。いずれのケースも過去から多くの報告されている。医療従事者は、常に安全管理を心掛け再発に取り組んでいる。自院の事故だけでなく、インシデントの報告を受け、事故の再発防止に取り組んでいる。また、その取り組みは自院だけでなく、日本病院医療機能評価機構から発行される日本中から集めれれた医療事故報告書や新聞などの事故報告を参考に、その対策を自院なりに対策を検討する。こうしてこそ、より多くの経験が活かせるのである。今回の2件の報告は、過去から多くの報告が寄せられているケースであり、それぞれの病院がどう対策を取っていたか疑問に思われる。人が行う以上一定の頻度で事故が起こる事は避けられないと思う。しかし、真剣に対策が行われないと、繰り返される事は必至である。ケースの2件目の対策として、院内で注意喚起を行い、診断結果の報告書が出来た時にそれをアラートで医師に知らせるように電子カルテを改修したと記載されている。しかし、過去の事故報告の中で電子カルテの改修をしたという事が複数記載されている。医療安全については「これでいい」ではなく、他の病院等の対応策もしっかり学び、「こうしないと防げない」という考え方で取り組んで欲しい。(トップ画像はPexelsのEVG Cultureによる画像)
0
カバー画像

予約診療の積極的活用を! ➀

診療の予約制度は半世紀以上前からあり、今では多くの医療機関で取り入れています。昔は紙に表を作り予約に活用していましたが、今ではシステム化されパソコンで予約を管理するようになっています。更に、利用者側が自由に予約を取れるシステムも普及し、スマホなどでも簡単に予約出来るようになっています。利用者側からすると、非常に有難いことです。ところが一方で、まだ予約システムを導入していない病院もあります。それは、予約を取ってパソコンに入れて行くのが煩わしいとか、予約時間どおりに診れずに、患者さまから苦情を言われるのが煩わしいというのが大きな理由のようです。この考え方は、患者視点では無く医師の視点であり、悪く言えば患者軽視ということにもなると思います。患者数が少なくて、うちはいつ来てもすぐに診れるので、予約の必要は無いと言い張る医師もいます。いくら暇だと言っても、たまたま患者さまが重なり待ち時間が長くなるということもあります。少ないのであれば、十分に間隔を取り予約にすることで、一人一人にゆっくり対応出来ます。当然、満足度も上がるはずです。予約システムがあることで、患者側は束縛される時間が少なくなります。患者数の多いところでは、診察が一日仕事になったりします。予約といいながら、診察が遅れがちになるところは、概ねどの程度延びるというのも分かり目途も経ちます。患者さまからすると利用しやすくなる、利便性が上がることになるということです。もちろん、医療機関側では診療時間の延びることについては、モニタリングし予約時間に診れるように努力することが必要です。予約当初は多少混乱もあるかも知れませんが、改善の努力を
0
カバー画像

医師事務作業補助者の活用を!

「医師事務作業補助者」という言葉は、病院の職員でしたら分かる人が多いと思いますが、それ以外の人には分かりにくいのではと思います。字面からは病院の中で何か事務作業をする人というイメージを持たれるのでは無いかと思います。病院の中でも働き方改革が求められています。特に医師の働き方改革が問題で、勤務医の医師個人の労働総時間に規制が掛けられるというものです。医師事務作業補助者はこの鍵となる職種です。医師が行っている業務のうち、事務作業だけを専門の事務員に肩代わりさせるものです。医師事務作業補助者の仕事は医師の業務軽減が目的ですから、医師業務のサポート以外は出来ないことになっています。具体的には以下の業務が例示されています。ただし、医療法上の「医師の業務」の補助ですから、医師の指示の下に行うという前提が付いています。1) 診断書等の文書作成補助  いわゆる下書きです。医師は下書きを確認・修正し、診断書を完成させま  す。2) 診療記録への代行入力  診察室等で医師と患者のやりとりを聞きながら、必要事項を入力します。  ここでも、最終的には医師が確認・修正し、正式な記録となります。3) 医療の向上に資する事務作業   具体的には、診療に関するデータ整理、院内がん登録等の統計・調査、  教育や研修・カンファレンスのための準備作業等、と記載されています。4) 入院時の案内等の病棟における患者対応及び行政上の業務   具体的には、救急医療システムヘ入力、感染症サーベイランス事業に係   る入力等、と記載されています。実際医師事務作業補助者を導入すると、その効果は絶大です。当初、「事務に診断書の下書
0
カバー画像

診療の有り方 ①

最近眼科へ行くようになった。目の疲れが酷く、肩が凝り首筋もかなり張っていて、片方の目に少し痛みを感じるという症状であった。 受診したのは眼科医師は6名ほどいる病院である。医師の診療の前に検査をいくつか済ませた後、診察を受けた。医師はその眼科の部長であったが、特に問題はないという事で、薬も無く様子を見るようにと言われたので、先の症状を言い食い下がった。そうするともう一度目を見て、よく見ると少し左側に炎症があるので炎症を止める薬と市販もされているドライアイのお薬を出して置く事。一ヶ月後に再度受診と言われて診療は終わった。お薬は点眼薬2種類でそれぞれ1本ずつである。片方は1日2回、片方は1日5回、当然片方は足りなくなる事は想定したが、黙って帰った。 その後症状は殆ど改善せず、点眼薬も予想どおり足りなくなった。そのため次回の予約日を待たず受診。今度は前回の医師が外来にいない日に受診した。診療の有り方に疑問を持ち異なる医師に診て欲しかったためである。 受診理由を聞かれ、症状に改善が無い事とお薬が切れている事を説明した。診察の順番が来て中に入ると、何故か投薬外来に呼ばれた。再度症状の事を話して診療も希望している事を話し、また診療待ちとなった。再度診療、今回は若い医師であった。前回の診療の状況と今の症状について説明。 そこで、今の目の疲れはドライアイから来ている事。今の症状は以前投薬された点眼液では改善は見込め無いので、涙の分泌を促す薬を処方する、また複数本処方するがこの本数で足りるか確認された。結果、今は目の疲れはずいぶん改善され楽になった。 別に医師の事を悪く言うつもりは無いが、今回の私
0
カバー画像

診療のあり方④診療ガイドライン

診療ガイドラインという言葉を聞いた事もお有りかと思う。日本では、日本病院医療機能評価機構が厚生労働省の委託事業として、その作成や普及を2002年から行っている。その事業概要は以下のとおりとなっている。EBM普及推進事業(Minds)は、質の高い診療ガイドラインの普及を通じて、患者と医療者の意思決定を支援し、医療の質の向上を図ることを目的としています。具体的には、患者と医療者が、充分に科学的合理性が高いと考えられる診療方法の選択肢について情報を共有し、患者の価値観・希望や、医療者としての倫理性、社会的な制約条件等を考慮して、患者と医療者の合意の上で、最善の診療方法を選択できるように、診療ガイドラインおよびその関連情報を提供することで情報面からの支援をするものです。(Mindsガイドラインライブラリーのページより抜粋)このガイドラインでは、病気を確定するための診断手順や検査、治療方法等が記載されている。もちろん、その病気の標準的な対処方法であり、同じ病名でも人によっては異なる方法でのアプローチする場合もある。しかしながら、標準ガイドラインを知らないとか、それを完全に横に置いて診療をする事は誤診につながるものであると私は思っている。私もたくさんの不十分な事例を見て来た。例えば認知症の診断を確定する時には、甲状腺機能低下症のスクリーニングを行うという事が必要とされているが、実は余りこのスクリーニングがされていない。そのため、認知症の診断時には甲状腺機能低下症の検査をもっとして欲しいと通達が出た程である。その通達が出たのは数年前の事であるが、未だ実施していない事例も見ている。甲状腺に問題
0
カバー画像

予約診療の積極的活用を! ②

予約診療のメリットについては前回書きました。今回は予約診療の具体的な進め方です。大きな病院になると同じ診療科に複数の医師が在籍し、初診患者担当とか紹介患者担当と予約患者さま以外が来院された時の受け入れ体制を作ることが出来ます。これは非常に有効な方法だと思いますが、多くの医療機関ではそんな体制は取れません。ましてや医師一人のクリニックでは、一人でどう工夫をするかという事になります。<予約枠の考え方>クリニックでは、医師自身の患者一人当たりの診療時間を把握したうえで、1時間に何人診れるかを計算し、それにあった形で1時間当たりの予約人数を決め、それに併せて予約枠を作ることになります。患者一人に平均5分の診療時間であれば、1時間に12人を診ることが出来ます。よって5分ずつの予約枠を設定することになります。しかしながら5分ずつの予約枠となると、忙しくて落ち着けないし、柔軟に対応しにくいので、私とすれば30分毎の予約枠とし、6人を同じ時間で予約し診るというのが一番いいのではと思っています。また、予約無しで来られる方もいらっしゃるので、30分の予約枠のあとに30分のフリーの枠を作ることをお奨めします。当初はこの形で進め、あとは柔軟に予約患者数が増えそうであれば予約枠を40分枠にするとか、工夫をしていけばいいと思います。こうすると、予約患者さまの待ち時間は、一応ですが最大30分ということになります。診療を受ける負担感がずいぶん楽になるはずです。予約せずに診療を受けたいということであれば、それも可能になります。<予約制をすることに対する配慮>基本的な予約枠に関する考え方は上記のとおりですが、より
0
カバー画像

診療の有り方③再診

2回目の診療は、検査の結果も出て、その後の体調の変化も確認しながら、治療方針の決定という事になろうかと思います。病気によっては、診断確定までに時間を要する事もあるかと思いますが、診断確定までのプロセスを患者さまと共有しながら進め、出来るだけ早く治療方針・対策を決定する必要があります。初診の時と重複するお話もありますが、ご容赦ください。この治療方針・対策の決定時には、患者さまのライフスタイル、同居のご家族の状況、他の在宅などの医療サービスを受けていないか、経済状況も配慮し、患者さまのペースで安心して治療を続けられるようにする視点が必要です。またこの決定は場合により、ご本人やご家族、介護保険のケアマネージャー等も交えて今後の治療方針・対策について話せる事がベターです。高齢者などは、お話内容もなかなか理解するのも難しい人もいます。血圧が高いので塩分制限をするにしても、食事の用意をする人にそれが伝わっていなければ、実行は難しいでしょう。お薬も医師が指示したように飲めない方もいます。場合によっては訪問看護師とか調剤薬局の薬剤師との連携も必要です。今は人的社会資源が増えていますが、それぞれがバラバラに機能している事が多いのが現状です。これからは、そういった社会資源を上手に活用する事も前提としながら、インフォームドコンセントでは無く、インフォームドチョイスで患者さまが病気に向き合って行くようなスタイルが必要だと思います。治療方針も示さずしばらくこの薬で様子を見ましょうという医師も少なくありません。また、こんな形で治療を進めて行きますので、定期的に来院をしてくださいで終わる医師。ベターではあり
0
7 件中 1 - 7