診療の有り方 ①

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コラム
最近眼科へ行くようになった。目の疲れが酷く、肩が凝り首筋もかなり張っていて、片方の目に少し痛みを感じるという症状であった。

受診したのは眼科医師は6名ほどいる病院である。医師の診療の前に検査をいくつか済ませた後、診察を受けた。医師はその眼科の部長であったが、特に問題はないという事で、薬も無く様子を見るようにと言われたので、先の症状を言い食い下がった。そうするともう一度目を見て、よく見ると少し左側に炎症があるので炎症を止める薬と市販もされているドライアイのお薬を出して置く事。一ヶ月後に再度受診と言われて診療は終わった。お薬は点眼薬2種類でそれぞれ1本ずつである。片方は1日2回、片方は1日5回、当然片方は足りなくなる事は想定したが、黙って帰った。

その後症状は殆ど改善せず、点眼薬も予想どおり足りなくなった。そのため次回の予約日を待たず受診。今度は前回の医師が外来にいない日に受診した。診療の有り方に疑問を持ち異なる医師に診て欲しかったためである。

受診理由を聞かれ、症状に改善が無い事とお薬が切れている事を説明した。診察の順番が来て中に入ると、何故か投薬外来に呼ばれた。再度症状の事を話して診療も希望している事を話し、また診療待ちとなった。再度診療、今回は若い医師であった。前回の診療の状況と今の症状について説明。

そこで、今の目の疲れはドライアイから来ている事。今の症状は以前投薬された点眼液では改善は見込め無いので、涙の分泌を促す薬を処方する、また複数本処方するがこの本数で足りるか確認された。結果、今は目の疲れはずいぶん改善され楽になった。

別に医師の事を悪く言うつもりは無いが、今回の私の経験は珍しく無い事だと思っている。原因も特定せずに、対症療法的に痛み止めだけ出して、終わろうとする。患者の話をよく聞かない。

患者の思いや症状を聞き、病歴を確認して、そして原因となる病気を特定する。特定出来れば治療を開始するが、患者の痛みや思いを共有し、ライフスタイルや経済状態も配慮し療養の計画を立てる。立てた計画を患者に説明し共有する。それでこそ本来の医療の提供の仕方だと思うが、実は満たされる事が少ないのある。しかし、その為には医師の努力ももちろんであるが、患者も努力が必要である。更に今の医療の提供のされ方にも問題があるのである。
(トップ画像はphoto-ac.com/からの画像)
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