自分で創る自分の車 No.48
設定の調整 つづき■トートーの設定は、ほとんどが過渡的なハンドリングのカテゴリーに属するもので、ほとんどがドライバーの好みに左右されます。しかし、やりすぎると過剰な抵抗を引き起こす可能性があります。また、グリップに関連する要素もありますが、ほとんどの状況では無視できる程度のものです。 しかし、トーの設定は、最も誤解され、誤って使用されているセットアップ・パラメーターのひとつです。 一般的に誤解があるように思うので、ここではトーをもう少し深く取り上げるべきだと考えています。 これらの誤解は主にフロントトーに関するものなので、まずそれを見てみましょう。♦フロントトートーを調整する主な目的は、最初のステアリング入力に対する車両の反応を変えることです。 ここでは、トーを調整したときにタイヤに何が起こっているのかを具体的に確認していきましょう。 トーの調整で最も影響を受けるのは、センター付近でのステアリング操作に対するクルマの反応の速さです。 フロント/トーインであると、ドライバーがハンドルを切ったときに、旋回力の大部分を供給している負荷の高い外側のタイヤが、すでにコーナーリングに力を発生させているので、車の反応が早くなり、より早く曲がることができます。一般的に知られていることとは異なり、最初のステアリング量が一定の場合、トーインは実際に車を遅くするのではなく、早く曲がらせる効果があります。 しかし、操舵力の増加が早くなると、ステアリングホイールにかかるセルフアラインメント力が大きくなり、ドライバーはより安定した感覚を得られるようになります。これが、一般的に市販車がトーインで設定される主
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