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小説創作における現地取材~伝統産業を書く~

現実の世界には、想像力だけでは決して捉えられない豊かさがあります。小説家として、私たちは読者を別世界へと誘うために、この現実世界の細部にまで目を凝らす必要があります。特に伝統産業を題材にした作品や、具体的な地域を背景にした物語を描く場合、書籍やインターネットでのリサーチだけでは不十分です。それらの題材に宿る魂を理解し、物語に生命を吹き込むためには、現地での取材が欠かせないのです。伝統産業について書く伝統産業は、その地域固有の歴史、文化、哲学が結晶化したものです。現地での取材を通じて、その産業を支える人々の日々の営み、手仕事の細かな技に触れ、彼らの言葉を直接聞くことで、作品に真実味を与えることができます。その土地で育まれた素材の質感、道具の重み、製作過程の音、そして何よりもその産業にかける人々の情熱は、書物だけでは伝わってこないものです。土地のモチーフを活かす地域を舞台にした物語では、その土地の地理や気候、地域に生きる人々の暮らしや言葉が、物語に深みと色彩を与えます。現地に足を運び、空気を吸い、風景を眼に焼き付けることで、作者の内なる世界は、その土地の真実と融合し、読者がまるでそこにいるかのような臨場感を感じることができるのです。取材から生まれるストーリー時には、現地で出会った一人の人物や一つのエピソードが、新たな物語の種となります。想像もしていなかった出来事や情報が、創作の火花を散らすことも少なくありません。取材は小説家にとって、未知のインスピレーションを得る旅なのです。結論現地取材は、小説家がその手で触れ、その目で見ることでしか得られない宝物です。それは文献資料では得られない
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【小説】オーバーアクセプト

小説といいますか、即興演劇での用語なのですが、ハリウッド映画や海外ドラマでもおなじみの手法です。以下、わたしの小説の一部です。わたしのものなので引用はしません笑。 梁が炎とともに音を立ててかしいだ。火の粉が大きく舞い、ローガーとフェロールは同時にあとじさった。互いの滑稽な仕草を笑い合う。  盗賊ローガーは燃えさかる屋敷に手をかざした。五つの指輪が色とりどりにきらめく。「また伯の屋敷を燃やした。伯を潰すためならてめえの都がどうなっても構わねえ、ってか。おまえらの陛下は悪魔だな」「いや、女だよ」フェロールは答えた。これをオーバーアクセプトなしの会話にするとこうなります。「おまえらの陛下は悪魔だな」 「そうだな」フェロールは答えた。どちらが興味深い会話でしょうか。後者は会話に対し、ただ答えているだけです。比べて前者は、陛下が悪魔的であることに賛同しつつ「女は悪魔より恐ろしい」といったしゃれっけをも含ませています。実際悪魔より恐ろしいかはともかく笑、「○○姫でございますね?」「え、ええ……」は冗長ですよね。そもそもこの会話自体がいらない、という話です。会話をするからには丁々発止、どっちがマウントを取るかの戦いでなければなりません。わたしはそう学びました。即興演劇の世界でも、こんな会話はNGです。なぜならば、つまらないというだけでなく、相手の提案(質問)に対し、回答者がアクセプト(受け入れ)していないからです。ある意味相手を無視していますよね。「え、ええ……」なら楽だし頭を使わなくても答えられる。ゆえに「まちがっている」のです。そして人間は、常に楽をしたがるものです。劇としておもしろくし
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たくらま的小説とは

どこかに回答がかかれているものでしょうか?小説とは、と辞書を引けば、なんたらかんたらと定義はつけられているでしょうけれど、それで固定されるようなものでしょうか。印象派の絵描きさんは、バカにされつつも、文字通り「印象」をカンバスにぶつけ続けて、押しも押されぬ一派閥となりました。それまでの固定観念を打破する力こそ芸術の根幹なのだろうと思うと当たり前の行動原理なんでしょう。たぶん小説も一緒で、望む望まざるには関係なく、存在自体芸術であり、あんな感じこんな感じと既存のイメージに沿った出発点では殆どの場合、ダメなんだろうと思います。超天才の超絶技巧とかなら、それで成り立つと思うけれど、そんなんにはなれないし(笑)そして、それをやるには、自分の中だけに自分の考える「小説」の姿がまず在らねばならない。なんの足がかりもない所にまあまあ立派に見える家を作るなんてのは不可能に近い。まずは、ちゃんとした陸地を見つけてそれなりに基礎を固めてからじゃないと、グラグラな家になって住めたもんじゃない。たぶん、サラリーマンではダメで、創業者の心構えがなければならない。当然、何も知らねえくせにとか、若造が遊び半分でとか、批判が飛んでくる。それでも自分のイメージを信じてやり通す意地とか精神力みたいなものが必要になるのでしょう。でも、そこまで行くのにはやはり練習とか勉強が必要になる。よく言われる「学ぶは真似る」みたいなことも多分本当で、好きな作家さんを真似まくり、伝統芸能みたいに脳史で繰り返し体得してゆくことも重要なのでしょう。ああ、堂々巡り。小説とはなんなんでしょうね。先は長いです。誰か助けて!(笑)
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タクラマの感じ方

イエやすの敗戦後のしかめっ面自画像、みたいなことを書いておこうと思います。(前編)第一段階「面白い小説を書きたい」この頃は楽しかったですね。へんな文を書いては知り合いなんかに見せ、冷や汗タラタラなのすら見ずに、すごいねーとかいっぱい書いたねーとか言ってる人に自己満を更にぶつけて、なんの疑問ももたなかった。第二段階「忖度の無い意見が欲しい」無理難題を見知った顔に押し付けた結果増長した私は、ネット公開すればいけんじゃん! と軽々しく思い、即座に実行しました。正確には、実行しようとした、ですね。適当なものを書いて、文句が来ることで有名だったそこそこのサイトに貼り付けようとしましたけれど、最後のポチリまで来たところで、恐怖感が湧いてきました。それはどんどん膨らんで、小学生の頃自作の作文を読み上げろと先生に指名された時みたいなことまで思い出す始末。結局最後の送信ボタンを押すまでに三日くらいかかりました。第三段階「知らない人から面白いという反応が欲しい」結局、初めて書きましたとか、自信がないですとか、噓まみれの補足を書きまくって最初の一投は、事なきを得ました。「初めてでこれ『ならば』いいんじゃない?」「お話『は』、結構綺麗で好きでした『よ』」流石に書いている人達のお言葉には、滑らかさと棘が共存しているものなのだな、とか変なことの学習をしつつ、やはり私はこの程度だな、と思い知らされまくりました。じゃあ次いってみよー、と掌編を書きまくります。新人アドバンテージは消え、感想もあまり書き込まれない日々。他の作品には、いいですね、ここをこうしたらもっとよくなるかも、なんて褒め言葉や建設的なご意見なん
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イラスト『スフィンクス』。

五年前くらいに描いた絵です。当時はもっと絵画っぽくしたかった気がします。イラストのご依頼承っております。またホラーやダークファンタジーなどの執筆も承っております。
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小説がうまくなるにはどうしたら良いか? 小説の書き方がよくわかる本のオススメ5選

ここ数年、メールやTwitterのDMで「小説のアドバイスが欲しい」「小説を読んでコメントをして欲しい」「小説ってどうやったら上手くなるのか?」という相談をちらほら受けています。まだ単著も出ていない身としては、こういう相談をしていただけるほど頼っていただけるのは大変恐縮で、そしてありがたくもあります。しかしながら、現在じぶんの書き仕事でパッツンパッツンになっているため、個別にお話を聞いてソレっぽい助言をするということはできない状況にあります。すみません。とは言いつつ、特に小説を書く友人などがいなくて、そうした話をする相手がいないがゆえの不安みたいなのは(自分自身そうでした)非常にわかりみのある話でして、ちょっとでもお役立ち情報を提供できればなぁとふと思い立ちました。そういうわけで、ここでは「どうやったら小説がうまくなれるのか?」を考えていくのに役立つ本を5つ紹介します。***「たくさん書いたらうまくなる」には上限があるたぶん、「小説をうまくなるにはどうしたらいいッスか?」って作家や編集者にきいたら100%返ってくると思うのが「毎日少しずつでも書いてください」っていうヤツだと思います。実際、小説を書かないと小説はやっぱりうまくなりません。というか、なりようがないというか。小説を書きはじめた当初、とにかくたくさん書いていた記憶があります。書いては小説投稿サイトにぶん投げて、感想をもらって、課題みたいなものを抽出して、それを意識した次の小説を書いて……みたいなことを繰り返しました。何年か経って気づいたのは、「ただ書いて上手くなるのは上限がある」ということでした。書きはじめだと1作書く
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なぜ小説の書き方講座が多くのクリエイターの心を打つのか?素人の悩みがすべて詰まった創作王道ルールの誕生秘話

昔話や童話が何より好きだった。 日本昔話や世界の童話全集が家にあり、 幼少期から読みふけっていた。 「物語を書いていい」と知ったのは、中一の頃。 同級生が書いていると知り、衝撃を受けた。 高校時代は文芸部に入ったが、 プロになる気は一切なかった。 高校卒業・就職後も、なんとなく書くだけで、 「なれたらいいな」ぐらいの気持ちだった。 本気で目指し始めたのは、21歳の時。 母の死が原因だった。 「人生で、本気でしたいことは何だろう?」と考えた時 「やっぱり小説家になりたい!」と思った。 パソコンを新調し、本気で書いた。 運よく目が止まり、安く自費出版できた。 しかし自書を手にした時、 「なんか違う」と思った。 公務員なので大々的に配れず、50万円で苦悩を買っただけだった。 毎年書いていたが、 「何か違う」という思いは消えなかった。 自分の作品には何かが足りなくて、 「書くうちに見つかる」と思っていた。 でも何年書いても、「何か」は見つからなかった。 そんなある日。 県内最大の本屋で、シナリオ集を見つけた。 衝撃を受けた。 小説とは全く違う文体。アプローチ。 私はすぐさま東京にあるシナリオ学校に申し込み、 毎年短期ワークショップに通った。 「シナリオライターにはなれる」と思った。 手ごたえがあった。 セリフは得意だし、向いてると思った。 12年勤めた公務員を辞めて、人生初上京。 1年通学し、本格的にシナリオを学んだ。 スキルは身についた。 年間200本の映画を見て、見る目も養われた。 ただ、最終的に恩師にこう言われた。 「プロとしてやって
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10000字まで3000円について

もしかしたら、疑問に思われている方もいらっしゃるかな…と思ったのでよくある質問にQAを追加しました。(まだ質問もいただいていないうちから…)自分の考えている物語を小説にしたら、いったい何文字になるのだろう?確かに、パッとはわかりませんよね。私も、自作でさえわかりません・笑こればかりは実際書いてみないと、という部分も大きいです。よって当サービスでの文字数とは、お客様が「このくらいは読みたい!」という希望の長さを表すものです。基本サービスで設定している8000~10000字とは、おおまかに、一般的な文庫小説の14~18pに相当します。1文字当たりの単価は、0.33~0.38円くらいですね。なので、もう少し長くしてほしい…という場合は、あらかじめオプションをご購入いただく形になります。では、基本サービスで頼んだのに、10000字を超えてしまったら?当サービスでは、筆者都合で字数をオーバーしてしまった場合は、追加料金は発生しません。極端な話、10000字くらいと予想していたのに30000字の作品が納品されたとしても、筆者都合であれば基本サービス代のみです。ただし…お見積りの時点で明らかに長大になることが予想される場合は、ボリュームアップオプションのご購入をご案内させていただきます;;文字数にはいつも頭を悩まされますが、こうして悩むこともまた、文章の楽しみの一つだなあと思う今日この頃です!
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