皮膚用の「飲み薬」、「塗り薬」の違い
以前、冬の乾燥による痒み対策についてのブログを書きました。皮膚の治療薬には塗り薬と飲み薬があります。塗り薬と飲み薬ではどのような違いがあり、また一般的にどのように使い分けられているのでしょうか。
塗り薬の特徴
・作用範囲が局所的
・体内への吸収が少なく、全身的な副作用のリスクが低いのが特徴
・湿疹やかぶれなどの場合に使用される
メリット
・直接患部に塗るため、塗る量が調整しやすかったり、効果が早く現れやすかったりする
・全身的な副作用が少ない
・高齢者や小児など、飲み薬を避けたいケースにも使用可能
デメリット
・塗れない部分があったり、広範囲にわたる症状には不向きであったりする
・効果が短時間のため、頻繁に塗り直す必要がある
・かぶれや湿疹などの副作用の可能性があるほか、紫外線に注意が必要なものもある
飲み薬の特徴
・作用範囲が全身に及ぶ
・皮膚以外の症状や体の他の部分にも影響を与えることが特徴
・じんましんやアレルギー症状、炎症などの場合に使用される
メリット
・体内に吸収されるため、全身的な症状に対して効果的
・皮膚以外の臓器や器官にも作用するため、他の症状も一度に改善することができる
・一度服用すれば効果が持続することが多い
デメリット
・全身に作用するため、消化器系や肝臓などに副作用が出たり、肝臓や腎臓に負担をかけたりする可能性がある
・定期的に服用する必要があり、服用を忘れやすい
・併用薬との相互作用にも注意が必要
塗り薬、飲み薬がそれぞれ効果を発揮する場面
効果は、治療をする皮膚症状の原因や程度、使用する人の体質などにより異なるようです。塗り薬の方が効果が高いのは、
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