ワン ナイト ジゴロ あやまち編・・・R15
PROLOGUEつれづれなるままにひぐらし硯にむかひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ・・・・みなさん、ご存知、「徒然草」の冒頭である。ただ、文(ふみ)だけを直視すれば意味などとらえようもないが文章に力強さを感じてしまうのはなぜだろう。わたしの先祖がこの文(ふみ)を手にしたときその感動が、DNAとしてわたしの中に、引き継がれているのかそれとも、日本人なら誰もが心に感動を憶えるような呪文のような効果があるのかわたしには分からない作品自体は、鎌倉末期に編纂されたものとされているが当時は社会制度も確立されておらずほとんどの日本人は明日の食べ物にありつくことさえままならぬ状況である意味、すべての日本人が生きることに精一杯であった時代といえる義務教育もないので文字を書ける人でさえほんのひとにぎりでありましてや、このような誰かの心に感動を与えるような文(ふみ)を書ける感性を持つひとなどはその存在自体が奇跡であったと言えようあ・や・ま・ち 編オレは、高速に乗っていたちょっとした「夜のハイウェイ」お客さんのところに納品を終えて会社には戻らずに帰途につくところだラジオからはシカゴの、「25 or 6 to 4」日本では、「長い夜」なんて言われている1970年代の、曲だけどオレにとっては大好きなナンバーだボーカルは、ピーターセテラのころだろうか?CDがあったから、こんど焼いておこうしばらくは、私のクルマの中を支配しそうだ時計の針は、午後8時を廻っていたそういえば、今夜、家族は誰もいないんだった金曜日の夜誰もいないオレだけの時間貴重な時間だ「大将、元
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