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出版素人電子書籍プロデューサーの実際/専門家の立場から

なぜ、その一言で私は凍りついたのか 「せっかく電子書籍を出したんだから、紙の本にして書店に並べたい」 きっと、そう思うのは自然な感情です。 本を出すなら、やっぱり“書店に並ぶ”ところまでいきたい。 家族や知人に「近所の本屋に置いてあるよ」と言いたい。 その気持ちを、私は否定しません。 けれど―― その一言を、ある電子書籍プロデューサーから相談されたとき、私は一瞬、言葉を失いました。 「Kindleをペーパーバックにして書店流通したい」 先日、ある電子書籍プロデューサーから相談を受けました。 「Kindleで出した本をペーパーバックにして、書店流通させたいんです」 結論から言います。 できるわけがありません。 Kindleダイレクトパブリッシングで出した本は、基本的に“自己出版”です。 出版社を通さず、流通ルートも持たない。 誤解してほしくないのは自己出版と自費出版は別物です。 KindleはKindleの中で勝負する。 その場合は、出版社のバックボーンは逆に不要と私は考えています。 本を書店流通させるのに、まず第一関門はISBN(アイエスビーエヌ)コードの取得。 かつては数百万円とも言われたこのコードも、今は数万円で取得できます。 しかし―― ISBNを取れば書店に並ぶ、という発想が、そもそも致命的に甘い。 書店は「置いてあげる場所」ではない 書店の棚は無限ではありません。 限られたスペースの中で、「売れる本」を厳選して並べています。 そこに、 ・実績のない ・出版社の後ろ盾もない ・販売戦略もない ペーパーバックを置いてくれるでしょうか? 百歩譲って、個別店舗の店長と強い関係
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