#9 家族は育てていくもの ~最初から完璧な家族なんてない~
私は現在、夫と1歳の息子と暮らしていますが、実はこれは2回目の結婚生活です。1回目の結婚では、前夫が入籍直前にうつ病を発症。原因は、結婚の1年ほど前にした転職と、そこから始まったはじめての一人暮らしという大きな環境変化でした。結婚のため、一足先に関東に移っていた前夫に合流した私は、同居と同時に介護者になりました。右も左もわからない関東での新生活。新しい職場初めての結婚生活そして前夫の心のケア…。“こんなはずじゃなかった”という気持ちが、ずっと心のどこかにありました。
理想と現実のギャップ
病院で働く中で、手を取り合い受診する高齢のご夫婦を何度も見かけました。羨ましいなと思う反面、“きっとこのご夫婦のこの 関係は、一朝一夕で 築かれたものではないはず”そう思って見つめていました。“何十年もかけて、困難を一緒に 乗り越えてきたからこその 今の姿なんだ”いっそのこと、寿命のことは良いから、早くその域にいきたいと思っていました。そのくらい、頼れるところのない状況での前夫のサポートはしんどかったです。何度も重ねる“試練”が、家族のかたちを作る
前夫は無事に復職し、薬を飲まなくても生活できるまでに回復しました。しかし、結婚のスタートから対等な夫婦関係ではない状態で2年を過ごしたこと、価値観の不一致などのより、結果的に別々の道を歩むことになりました。その経験があったからこそ、今の夫との生活においては、ぶつかるたびに“これも家族としての レベルアップの過程”と捉えられるようになりました。結婚や出産などのライフイベントは、家族の土台を大きく揺らします。そのたびにすれ違い、衝突し、それでも対話しな
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