「もっと家族と過ごせばよかった」──患者さんたちの声から学ぶ、大切な時間の過ごし方
はじめに
私は終末期看護の現場で、多くの患者さんと時間を一緒に過ごしてきました。
その中で特に心に残るのは、「もっと家族と過ごせばよかった」という言葉です。
人生の終わりを迎えた人々が語るこの思いには、私たちが普段忘れがちな大切な教訓が隠されていると思います。
今回は、患者さんの声「家族と過ごす時間」の価値について考えてみたいと思います。
「もっと家族と過ごせた」──患者さんの本音
ある日、患者さんに「お前は後悔があるか?」と聞かれました。
私は「山の様にある。でも取り戻せないですよね。」と答えました。
その答えに対して患者さんは話を続けます。
「本当に取り戻せないのか?ちょっと手を伸ばせば変えれる事もあるんじゃないのか?諦めるのは早くないか?」と。
続けてこう話されました。
「何で聞いたかというと、俺がそうだから。
仕事ばかりしていて、気付いたら子どもたちが大きくなって、孫もいて…
その成長をもっと見守る時間があったはずなのに、ほとんど
一緒に過ごしてなかった。」
「一生に一度しかない時間を使って仕事ばかりして、
家族と向き合えなかった。その結果こどもが知らないうちに
どんどん大きくなって、今になって後悔しているから…。」
そして、「お前はそうなるなよ!」と。
時間は有限──気付いた時に始めることの大切さ
患者さんの話を聞いていて感じたのは、時間の有限さです。
忙しい日常の中で、自分の命の時間は減って行きます。
その中で何と向き合うと自分が後悔が無いのか?と
考える事も忘れるくらい。
正直、ここ最近まで自分も忘れていました。
10年ほど前にこんな貴重な話を聞いて、思
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