「よく分かる宇宙論の歴史~人類最大のロマンは宇宙の「根源」にある~⑬」
(5)「人間」の存在が「宇宙」創成の前提なのか?:人間学
①「主観主義」の復権と「人間原理宇宙論」
客観主義~人間の「主観」を離れて「客観的真理」が存在すると考える危険性があります。すなわち、「主観」を無視した「客観的真理」の強制が起き得ます。
主観主義~「真理」は自分にとって意味があってこそ「真理」であり、そういう観点からすれば「真理」の本義は「主観的真理」にあることになります。
人間原理宇宙論~「宇宙」の「存在」はそれを「認識」する「人間」の存在が前提になっていると考えます。「人間原理」とは物理学、特に宇宙論において、宇宙の構造の理由を人間の存在に求める考え方「宇宙が人間に適しているのは、そうでなければ人間は宇宙を観測し得ないから」という論理を用いています。これをどの範囲まで適用するかによって、幾つかの種類があります。 「人間原理」を用いると、宇宙の構造が現在のようである理由の一部を解釈できますが、これを自然科学的な説明に用いることについては混乱と論争があり、未だ多数には認められていません。「この宇宙は奇跡的にバランスよく作られている」「物理定数がわずかでも違えば生命はもとより、原子や恒星さえ存在できない」「自然法則が違っていたら、3次元でなかったら、多くの可能性の中で、宇宙はなぜこのように人間のような高度な生命を生み出すのに適した構造をしているのか?それは偶然なのか?」といった疑問に応えるために「人間原理」は利用されています。大数仮説~ポール・ディラックは1937年、以下のように幾つかの基礎的な物理定数から求められる無次元数に10の40乗(またはその2乗)という値が現れる
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