灼熱のたこ焼きを頬張るあの子
スマホを信用しない店主いつか訪れる終焉グランドフィナーレとは名ばかり嘘ばかりつくんだあの時もそうだったいらっしゃいませ女性二人が店主のお店ぼくたちが入店すると他にお客さんは誰もいなかった何にしましょうか何があるんですか後ろの壁にメニューは貼ってます愛想が悪いなと思ったぼくたちは焼酎を頼んだ何か希望の銘柄ありますかほぉなんでもあるのか黒霧島でお願いします割り方はどうしましょうかロックでお願いします奥にいた女性店員がニヤリとした不思議に思ったがやり過ごしたお酒がテーブルへ離陸するぼくたちはお酒の量お酒の濃度手厳しく監査するなんでも鑑定団のようにコップを舐め回すように観察二人は黙ってうなづき次は濃度チェックに入った口に含んだ瞬間に気づく黒霧島と模した水だった無言で乾杯した女性店主二人は何もこちらに気を遣うこともなくお店の奥でたこ焼きを頬張っていた関西特有の熱さに耐えながら悶えながらバンギャ並にヘドバンをしていたこれが美味しいというシグナルなのだ目の前におでんがあったがおでんたちがこちらを拒否する顔で見ていたぼくたちも白旗を上げお会計のときが訪れた店主に告げられた金額が摩訶不思議だった昔のドラゴンボールのOPテーマか今はどうでもええかそんなことよりメニュー表の倍の値段がしたのだなぜかと問いただすとロックにした場合は水割りの倍になりますロックリーの木の葉旋風かますか初めて聞いた制度ここは異世界転生居酒屋ちゃうちゃう耳をひっくり返してもう一度問うた二匹の白夜叉から同じ言葉がブーメランのように帰ってきたおかえりちゃうちゃうなんでやねん漫才をしにきてるんやないカウス師匠に言いつけてやるいやそん
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