未来の地図記号を描いた理由
先月、ようやく全国公募展で三菱商事賞として入賞した「未来の地図記号」という自身の作品が掲載されている作品集が到着しました。 作品集を開いてみたんですが、みなさん素晴らしい作品で、「自分はまだまだやな」「もっと上を目指さなアカン」と実感しています。 そこで、自身作品「未来の地図記号」についてです。 ここで「地図記号」ができたのは、調べによると携帯電話やインターネットが使えない環境で日本が外国と戦ったときです。日本全体、県や町の地図に文字ばかりを書くと土地の形が見えなくなってしまうため、敵に知られたくない秘密のこと、つまり、暗号として使用されていました。具体的にどうやって戦っていくのか、どこに武器を置くのかを地図の上に記号を書いていきました。 このような習慣から現在に至って地図を見るとき、「地図記号」を見たことがない人がいないと思えるほど、地図の上に記号を書くことが当たり前になりました。 教科書など今見ることができる地図記号は1986年に「国土地理院」が決めました。 私は初めて小中学校の頃に地図記号を見ましたが、「これ、誰に見せても分かるか?」と疑問に思った印象でした。 近々外国人観光客の増加が目立ちつつあり、時代の変化が目まぐるしいですが、教科書に書いてある地図記号は未だに昔(昭和)のままです。 もちろん、新しい記号が出てきていることは知っていますが、全体的に大きな変化はなく、ほとんど変わっていない印象です。 昭和→平成そして今は令和で、ITの普及により時代が徐々に変化しているにも関わらず、「新時代のために地図記号を変えよう!」「一発で誰が見ても分かるようにインパクトのある
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