経営者編/第1回「人の関係性は“状態”であって、“本質”ではない」
皆さま、こんにちは。
現役人事MGRのK.Aと申します。私は20年以上、人事の現場に身を置いてきました。これまでの経験から一言で「人事」を表すなら、それは“人の心の交通整理”だと思っています。誰かの悩みと誰かの期待が交差するこの領域で、これから主に経営者の方向け、従業員の方向け、それぞれの切り口で日々感じることを綴っていきたいと思います。ビジネスにおける「人」で悩む多くの皆さまの、ささやかな気づきになれば幸いです。第1回目は、「人の関係性は“状態”であって、“本質”ではない」というお話。経営をしていると、人との関係に心を揺さぶられる瞬間が何度もあります。
信頼していた利害関係者に裏切られた。
部下に期待をかけたのに離れていった。
あるいは、思いもよらない人から助けられた。
──そんな経験を重ねてこられた方は多いのではないでしょうか。
人間関係とは、つまるところ“状態”です。
利害が一致していれば協力し、ずれれば対立する。
昨日の仲間が今日の敵になることもあれば、その逆もある。
それは冷たいことでも悲しいことでもなく、自然の摂理に近い。
だからこそ私は、「関係性を“固定化”しようとしない」ことが大切だと思っています。
相手を信じるな、という意味ではありません。
信じる・距離をとる・再び手を組む──そのすべてを、状況に応じて柔軟に選び取る。
この“状態としての関係観”を持つことで、心のダメージも少なくなり、判断も冷静になります。
人は変わる。自分も変わる。
その変化を恐れず、受け入れながら目的を見失わないこと。
それが、経営者としての成熟なのかもしれません。
~『心眼語録(しんがん
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