コントラスト翻訳、相対翻訳のすすめ
コントラスト翻訳、相対翻訳とは2つ以上の関連する言葉において、お互いが相対的にどのような位置づけになるかを考えて訳出する方法です。例えば、「初診」に対して「再診」はどのような診察を言うのか「再診」に対して「初診」はどのような場合の診察なのかというように、考えて訳出していきます。なぜならば、「初診」「再診」の表記でよく見かける訳は「初診」:first consultation, primary consultation,「再診」:multiple consultation, second consultationなどで初診と再診の関連が訳出に表現されていない組み合わせで訳されていることがありますこのような表現は外国人患者さんには「初診を経て再診となる」ことが理解されにくいです。外国人患者さんは紹介先の病院に来て、「クリニックでprimaryのconsultationを受けたのでここ(紹介先の病院)ではsecondだ」と認識してしまう人もいます。なので、初診と再診をそれぞれ直訳した訳出よりは「初診を経て再診となる」ことがわかる表現を使って表記すると良いです。初診 initial visit, initial consultation, initial appointment再診 follow-up visit, follow-up consultation
この訳出は、絶対的な正解ではないですが、総合病院が「選定療養費」としていくらかを患者さんに課すときの説明をするために、比較的わかりやすい訳出かなとおもいます。「選定療養費」……総合病院は、ある程度診療所で診断がついてから精査する
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