YOUTUBEでたろバウムさんを知ったのはいつだったか。知ってから1年は経ってないと思うのだが、はっきりいつというのは覚えていない。だけど、顔出ししていることと、その行動力、分析的な視点に基づいた語り口が新鮮だったことは覚えている。今回はたろバウムさんのkindle書籍「DL同人で月40万を稼いだ25の裏技」を読んで感じたことについて書いてみようと思う。
結論から言うと、「僕には成人向け同人はできない」ということが再認識させられた。DLサイトで作品を販売し、利益を出すために、どのような行動をすればいいのかについて色々紹介されているのだが、そのことについては「このくらい分析して実行してきたんだな」という意味合いで参考にはなった。だけど、肝心の作品そのものについて、成人向けは描けないし、描きたくないのだ。それでいくら利益が出ようとも、である。その後にひなまるさんという方の「残金900円 崖っぷちの作家がデジ同人で月40万稼いだ方法」というkindle書籍も読んだのだが、ほぼ内容は一緒だった。
絵にトレースしていたものがあるという指摘がインターネット上でなされ、たろバウムさんはそのことへの対応として作品をDLサイトで販売することをやめていた時期があった。完全にオリジナルな作品を描き上げるまではYOUTUBEにも動画をアップロードしなかった。そして、実際に作品を完成させたとして再びYOUTUBE上に現れた。その有言実行力は僕も見習わないといけないと感じる。たろバウムさんが出てきたあたりから、マンガ家やイラストレーターがYOUTUBE上で顔出しして動画を上げ始めたような気がする。僕はそのことをいいことだと考えている。絵描きが腕一本で食べていくためにどのような行動が必要なのかを考える流れが、より加速していくのは健全なことだと思うからである。イラストレーターや漫画家も、目立ってナンボのところがあると思うし、何といっても個人事業主・経営者なのだ。
とりとめのない感想だが、「じゃあ、お前はどのような絵・漫画を描くのか」という問いが改めて自分に迫ってきたような気がしている。そのことを再認識できたという意味で、読んで損したとは思っていない。そもそも、僕は本を読んで損したとはほとんど思わない人間なのだ。
では、今日はこの辺で。