環境問題という課題をいち早く苦にを挙げて取り組むとどういう世界になっているか体験したければ是非「ノルウェー」へ
ノルウェーは、世界で最も電気自動車が普及している国となっている。
バッテリーの電力で走る車を至る所で見掛ける。
2020年の現在、相変わらず環境問題解決は一向に牛歩の様な進み具合であるにも関わらず、ノルウェーに足を一歩入れるとたちまち10年、20年後の都市にいるかのごとく感じるのである。
ノルウェーが国をあげてEVを推進するのは?
ノルウェー政府が、本格的にEV推進を掲げている背景には、歴史的な背景がある。
ノルウェーは、何十年にもわたって、世界最大の石油・天然ガスの輸出国のひとつとして世界の中で地位を築いてきた。
GDPの中でも約20%が、石油・天然ガスで構成されている。
ノルウェー政府はCo2を大量排出する産業のプロセスを監視
ノルウェー政府は、二酸化炭素を大量に排出する作業のほぼ全てのプロセスと利益を監視し、コントロールしている。
そしてこれらの産業から得た利益を公益の為に使おう、となりその取り組みのひとつにEVの推進となっている。
EV推進に対して大規模な税制優遇
ノルウェー政府は、住民及び地方政府に対して、様々な政策を通じてEVの普及を促してきた。EVの購入やリースに大規模な税制優遇を適用。
充電スタンドの建設には公私問わず助成金を支給している。
ここまで国がバックアップしている事例は恐らく世界の中でも類を見ない事例であろう。
EV推進によってノルウェーが築き上げたものは?
EVや充電スタンドがノルウェー中に普及し、政府が積極的に取り組み、国内の移動の大半やバッテリーの電力だけで移動できるようにまでなった。
更に夏、人気のある海岸線沿いにある別荘地や、スキーリゾート地に迄その、ルートが網羅さらているのがポイントである。
その結果、EV愛好家たちに訪れてもらえる様になり、「エコツーリズム」、「サステナィナブル・トラヴェル」国の代表として人気を高めることにつながった。
更に、政府がEV推進を後押しし、住民が受け入れる「ノルウェー国民」の気質にも要因があると指摘されている。
日本人の特性にも似たものがあるが、「目立たない事がよし」とされる国民の気質がEV推進の波及を後押ししている。
”出る杭は打たれる”という気質のノルウェーにおいて、「EV推進」に真っ向から反対行為に出る国民・企業はほとんど見られない。
こういった点も少なからず国全体に「EV」が普及していく理由のひとつである。
2020.11.28Update